【異星人外交官】ライター

【異星人外交官】ライター
                      -修.

「所長、報告します。レーダーが微弱な反射波を捉えました。」
「何、どこからだ?」
「それが・・・、発着床からです。」

 銀河連邦のエージェントとして最初の異星人が地球に来訪して以来、毎年のように次々と新たな異星人が表敬訪問するようになった。このため、地球政府は、砂漠にある宇宙港に、異星人専門の外交機関を設置した。
 最初の異星人は地球の言語を研究し、公用語で通信してきた。しかし、それに続いて来訪する異星人達はお構いなしに自分たちの言語とコミュニケーション手段で話かけてきた。その手段は音声以外にも、電磁波、重力波、接触型など多様を極めた。
 このため、外交機関は、異星人を出迎えるよりも、むしろコミュニケーション手段と言語の解析が主なミッションとなっていた。

「発着床だって・・・」
 所長は異星船用の発着床を映したディスプレイを見た。レーダーが反射波を検知した場合、巨大な異星船が突然現れている、ということはあり得る。しかし、今回、そこには何も映っていなかった。
「何もいないようだが、間違いではないのか・・・」
「いえ、確かに方向は発着床の真ん中あたりです。拡大画像を表示します。」
 部下はコンソールを操作し、ディスプレイの画像を拡大した。
「ん、何か小さな光るものがあるな。上空走査用のカメラを発着床に振ってみてくれ。」
 通常、上空から飛来する異星船を確認するため、高解像度の超望遠カメラが上空を映している。所長はこのカメラで発着床を映すよう命じた。
1/3ページ
スキ