救助者

「コンビニか・・・」
「確かに、あのマークはコンビニですね。しかし、こんな兵装している船が居るんですね。コンビニ戦艦と言うか・・」
「ああ、噂では聞いたことがあるが、辺境では海賊に対抗できるように、民間の船でも兵装が認められているらしい。金持ちの船は軍隊にも負けないくらいの武器を積んでいるらしいが、これほどとは・・・」

 そして間もなく、コンビニ戦艦から通常無線で連絡が入った。
「毎度ありがとうございます。救難信号をキャッチしましたので急いで伺いました。」
 船長は事の次第を説明した。
「ジェネレーターの故障ですか、それはお困りですね。」
「スペアのジェネレーターはないか。」
「はあ、残念ながら在庫しておりません。しかし、メインエンジンでしたら在庫がありますけど・・・」
「えっ、メインエンジンがあるのか・・・」
「はい、在庫しております。こちらから、遠隔操作でお取替えいたしましょうか。」

 技術資産互換性保護原則により、様々な装置やシステムはアッパーコンパチブルが保たれるようになっている。特に、宇宙空間では、どのような辺境や植民地でも技術的サポートが得られるよう、厳格に互換性が保たれていた。例えば、この調査船のエンジンを、200mほどの全長の巨大なコンビニ戦艦に取り付けても動作はするようになっている。もちろん、出力が圧倒的に不足するため、役には立たないが・・・。

「取替をお願いする。それと故障していた2週間、食料と水を消費したので、そちらの補給も頼む。」
「はい、承知いたしました。お支払いはいかがいたしましょう。メインエンジンは高額ですので、そちらの所属団体様へのご請求ということよろしいでしょうか。もし、よろしければ、こちらからハイパー通信で所属団体様の同意を得るようにいたします。船籍と識別番号をお知らせください。」
 船長は、求められた情報を伝えた。そして、念のため金額を聞いてみることにした。
「すまないが、同意を取る前に、代金がいくらになるか教えてもらえるか。」
「承知しました。メインエンジン1基、交換工賃、14日6名様分の食料と水で計400万ゴールドとなります。」
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