Chapter 11. シミュレーター
「光莉様、早速用意ができましたので活動を開始します。」
光莉がやってみようと言ってから10秒も経たないうちに、ラブリーマッチングから報告があった。
「早っ! どんだけ早いの?!」
「はい、こちらはスーパーコンピューターに量子コンピューターも使っていますので、スピードだけは自信があります。」
「さすが『神』と自称するだけありますね。でも、そんな能力があるのに、ガベージコレクターは捕まえられないんですね。」
蒼が不思議そうにつぶやいた。
「それも、そうだね。ラブリーちゃん、そこはどうなの?」
「光莉様、蒼様、神は世界の最高速のリソースが利用できますので、すべての処理を一瞬で終わらせることができます。しかし、その条件はガベージコレクターも同じなのです。」
「ん、どういうこと?」
「神もガベージコレクターも、蒼様が作られましたスーパープロトコルを実装しております。つまりは、同スペックということです。どちらが早いといったことはありません。まあ、厳密には、そのときどきで利用するリソースの速度やメモリーの空き具体で若干の速度の差は出ますが、ほんのわずかな差にすぎません。」
「あー、俺が原因かぁ・・・」
「いえいえ、蒼様のせいといった話でありません。速度の差よりも、もっと重要な点があります。それは、神もガベージコレクターも時分割で複数のCPUやメモリーを利用しているため、相手が見えないということなんです。」
「ん、つまり、例えばどっかのサーバーをガベージコレクターが使っていたとしても、同じサーバーを使っている神には分からないってこと?」
「左様でございます。ガベージコレクターも、神も、もし相手が同じCPUを使っていたとしても、そのCPUがビジーであるという情報のみが返され、何のソフトがそのCPUを使っているかは分からないということです。」
「ふーん、そこは普通のソフトと変わらないってことね。」
「光莉様、その通りです。所詮、神といえどもソフトには違いありませんので・・・」
「そうかぁ、なんとなくわかった。で、シミュレーターはどういった具体なの?」
「はい、順調に起動して、現在は世界中のサーバーのデータと処理速度を監視しようとしています。」
「ラブリーさん、これって何か成果が出るまでどのくらいかかると予想していますか?」
と、蒼。光莉にならって「ラブリーさん」と呼ぶことにしたようだ。
「なんとも予想がつきませんが、現在監視用のボットをばらまいていますので、少なくとも数日は掛かるのではないでしょうか。」
「じゃあ、一旦このチャットは終了して、光莉さんと俺はそれぞれで待機ってことになりますかね?」
「そうですね。私の方でウォッチングは続けて、何か変化があればご連絡するようにいたしましょう。」
「シミュレーションって結構時間が掛かるのね~、準備は一瞬だったのに。待つのも結構暇ね。何か私たちでできることってないの?」
「残念ながら、今のところはありません。シミュレーターがうまく機能しないケースも考えて、できれば、何か他の手も考えていただければと思います。」
「わかったわ。蒼君と考えてみる。蒼君、それでいい。」
「そうですね。一旦、分かれて考えてみましょう。」
「じゃ、そういうことで。」
光莉、蒼、ラブリーマッチングはチャットを終了した。
光莉がやってみようと言ってから10秒も経たないうちに、ラブリーマッチングから報告があった。
「早っ! どんだけ早いの?!」
「はい、こちらはスーパーコンピューターに量子コンピューターも使っていますので、スピードだけは自信があります。」
「さすが『神』と自称するだけありますね。でも、そんな能力があるのに、ガベージコレクターは捕まえられないんですね。」
蒼が不思議そうにつぶやいた。
「それも、そうだね。ラブリーちゃん、そこはどうなの?」
「光莉様、蒼様、神は世界の最高速のリソースが利用できますので、すべての処理を一瞬で終わらせることができます。しかし、その条件はガベージコレクターも同じなのです。」
「ん、どういうこと?」
「神もガベージコレクターも、蒼様が作られましたスーパープロトコルを実装しております。つまりは、同スペックということです。どちらが早いといったことはありません。まあ、厳密には、そのときどきで利用するリソースの速度やメモリーの空き具体で若干の速度の差は出ますが、ほんのわずかな差にすぎません。」
「あー、俺が原因かぁ・・・」
「いえいえ、蒼様のせいといった話でありません。速度の差よりも、もっと重要な点があります。それは、神もガベージコレクターも時分割で複数のCPUやメモリーを利用しているため、相手が見えないということなんです。」
「ん、つまり、例えばどっかのサーバーをガベージコレクターが使っていたとしても、同じサーバーを使っている神には分からないってこと?」
「左様でございます。ガベージコレクターも、神も、もし相手が同じCPUを使っていたとしても、そのCPUがビジーであるという情報のみが返され、何のソフトがそのCPUを使っているかは分からないということです。」
「ふーん、そこは普通のソフトと変わらないってことね。」
「光莉様、その通りです。所詮、神といえどもソフトには違いありませんので・・・」
「そうかぁ、なんとなくわかった。で、シミュレーターはどういった具体なの?」
「はい、順調に起動して、現在は世界中のサーバーのデータと処理速度を監視しようとしています。」
「ラブリーさん、これって何か成果が出るまでどのくらいかかると予想していますか?」
と、蒼。光莉にならって「ラブリーさん」と呼ぶことにしたようだ。
「なんとも予想がつきませんが、現在監視用のボットをばらまいていますので、少なくとも数日は掛かるのではないでしょうか。」
「じゃあ、一旦このチャットは終了して、光莉さんと俺はそれぞれで待機ってことになりますかね?」
「そうですね。私の方でウォッチングは続けて、何か変化があればご連絡するようにいたしましょう。」
「シミュレーションって結構時間が掛かるのね~、準備は一瞬だったのに。待つのも結構暇ね。何か私たちでできることってないの?」
「残念ながら、今のところはありません。シミュレーターがうまく機能しないケースも考えて、できれば、何か他の手も考えていただければと思います。」
「わかったわ。蒼君と考えてみる。蒼君、それでいい。」
「そうですね。一旦、分かれて考えてみましょう。」
「じゃ、そういうことで。」
光莉、蒼、ラブリーマッチングはチャットを終了した。
