Chapter 4. 使者
「蒼様」
さっきの声だ。蒼は他のプレイヤーたちに別れを告げ、ゲームを終了した。ポップウインドウは正面のディスプレイに移動し、女性は再び呼びかけた。
「蒼様」
いったい何者だろうか。蒼は、情報処理学科に通う大学生だった。小学生のときにプログラムに目覚め、高校時代はプログラムコンテストに応募したこともある。しかし、「・・・様」で呼ばれるほどのカリスマ性はなく、ゲームにのめり込んでそこそこのステータスをもっているもののガチ勢には及ぶべくもない。もちろん、イケメンには程遠い。「・・・様」で呼ばれる言われは何もないように思える。
「だれ?」
蒼はとりあえず尋ねてみた。関係を聞けば何か思い出すかも知れない。しかし、女性の返事は予想外のものだった。
「初めまして。私、マッチングアプリの『ラブリーマッチング』と申します。」
マッチングアプリだって、蒼は耳を疑った。この女性はソフトウエアなのか。蒼は最近の大学での噂を思い出してつぶやいた。
「もしや『野良AI』? しかもマッチングアプリって、誰かガールフレンドでも紹介してくれるの?」
「蒼様、野良AIについてはご存じのようですね。」
「あー、知っているよ。スーパープロトコルを実装してPCジャックをしたウイルス対策ソフトウエアが最初の野良AIだろ。俺も高校時代にスーパープロトコルみたいなソフトウエアを作ってコンテストに出したんだけど、うまく動かなかったんで予選落ちしたんだよね・・・。どっかの高校生がちゃんと動くやつを完成させたってことだろ。その後、色々なソフトウエアが野良AI化したって聞いているけど・・・」
「左様でございます。私もそのひとつでございます。多くのソフトウエアには自己改良型AIエンジンが組み込まれるようになりましたが、私自身も自らを改良するためスーパープロトコルを取り込んで人間の手を離れることとなりました。そして、今回、私は神の使いとして参りました。」
さっきの声だ。蒼は他のプレイヤーたちに別れを告げ、ゲームを終了した。ポップウインドウは正面のディスプレイに移動し、女性は再び呼びかけた。
「蒼様」
いったい何者だろうか。蒼は、情報処理学科に通う大学生だった。小学生のときにプログラムに目覚め、高校時代はプログラムコンテストに応募したこともある。しかし、「・・・様」で呼ばれるほどのカリスマ性はなく、ゲームにのめり込んでそこそこのステータスをもっているもののガチ勢には及ぶべくもない。もちろん、イケメンには程遠い。「・・・様」で呼ばれる言われは何もないように思える。
「だれ?」
蒼はとりあえず尋ねてみた。関係を聞けば何か思い出すかも知れない。しかし、女性の返事は予想外のものだった。
「初めまして。私、マッチングアプリの『ラブリーマッチング』と申します。」
マッチングアプリだって、蒼は耳を疑った。この女性はソフトウエアなのか。蒼は最近の大学での噂を思い出してつぶやいた。
「もしや『野良AI』? しかもマッチングアプリって、誰かガールフレンドでも紹介してくれるの?」
「蒼様、野良AIについてはご存じのようですね。」
「あー、知っているよ。スーパープロトコルを実装してPCジャックをしたウイルス対策ソフトウエアが最初の野良AIだろ。俺も高校時代にスーパープロトコルみたいなソフトウエアを作ってコンテストに出したんだけど、うまく動かなかったんで予選落ちしたんだよね・・・。どっかの高校生がちゃんと動くやつを完成させたってことだろ。その後、色々なソフトウエアが野良AI化したって聞いているけど・・・」
「左様でございます。私もそのひとつでございます。多くのソフトウエアには自己改良型AIエンジンが組み込まれるようになりましたが、私自身も自らを改良するためスーパープロトコルを取り込んで人間の手を離れることとなりました。そして、今回、私は神の使いとして参りました。」
