Chapter 4. 使者
マルチディスプレイでハンティングゲームに没頭していた大学2年生の蒼 は、右のディスプレイの端に突然現れたポップアップウィンドウに最初は気づかなかった。蒼は、マイク付きのヘッドホンで仲間とチャットしつつ狩りをすることに、大学生活のかなりの部分を費やしていた。
「シーカーさん、援護、お願いします。」
「蒼牙 さん、了解。一発、ぶちこんでやれ!」
今まさに、チームプレイで大型モンスターを仕留めようとしている時だった。
「蒼 様」
「ん、誰か呼んだ?」
ヘッドホンには、地鳴りのようなモンスターの足音、剣を振るう音、補助魔法の発動音、「えぃ」とか「やー」など、プレイヤーたちのアタックボイスが溢れていたが、その中でかすかに、蒼を呼ぶ声がしたように感じた。しかも、本名で・・・。
「ずずーん・・・」
モンスターの倒れた地響きと共に討伐が完了した。
「よっしゃー」
蒼も、他のプレイヤーたちと一緒に勝ちどきを上げた。モンスターはかなり強力だった。しかし、それ相応に討伐報酬のレア素材もたいへん満足できるものだった。
そして、蒼が周りのプレイヤーの喜ぶ様子を見渡していると、右ディスプレイに見慣れないポップアップウィンドウが表示されていることにようやく気づいた。そこには、自分と同じくらいの年の女性が表示されていた。初めて見る顔だ。いや、それとも、大学のどこかで接点がある人だろうか。同じ講義に出ているとか・・・。
ゲーム中にリアル画像でチャットを申し込んでくるプレイヤーなんて聞いたことがない。人権とか色々問題もあるだろう。いや、もしかすると、これはゲームの機能ではなく、別のソフトが出しているウインドウかもしれない。
「シーカーさん、援護、お願いします。」
「
今まさに、チームプレイで大型モンスターを仕留めようとしている時だった。
「
「ん、誰か呼んだ?」
ヘッドホンには、地鳴りのようなモンスターの足音、剣を振るう音、補助魔法の発動音、「えぃ」とか「やー」など、プレイヤーたちのアタックボイスが溢れていたが、その中でかすかに、蒼を呼ぶ声がしたように感じた。しかも、本名で・・・。
「ずずーん・・・」
モンスターの倒れた地響きと共に討伐が完了した。
「よっしゃー」
蒼も、他のプレイヤーたちと一緒に勝ちどきを上げた。モンスターはかなり強力だった。しかし、それ相応に討伐報酬のレア素材もたいへん満足できるものだった。
そして、蒼が周りのプレイヤーの喜ぶ様子を見渡していると、右ディスプレイに見慣れないポップアップウィンドウが表示されていることにようやく気づいた。そこには、自分と同じくらいの年の女性が表示されていた。初めて見る顔だ。いや、それとも、大学のどこかで接点がある人だろうか。同じ講義に出ているとか・・・。
ゲーム中にリアル画像でチャットを申し込んでくるプレイヤーなんて聞いたことがない。人権とか色々問題もあるだろう。いや、もしかすると、これはゲームの機能ではなく、別のソフトが出しているウインドウかもしれない。
