ビクトリーラーメンマンシリーズ第2弾 いかの惑星

 それから、数週間後、老人はビクトリー・ラーメン社と専属契約を結び契約社員となった。烏賊に文字を表示させる技術が認められたのだ。それは、遺伝子工学と生態反応を利用したものらしいが、老人の持つ技術なしでは再現できないものだったのだ。

 老人の作った烏賊は、お祝いの席や、接待の席など、価格度外視の料理に重宝された。そして、ビクトリー・ラーメン社はまた一つヒット商品を出すことに成功した。そして、俺もちょっぴりボーナスをもらって、海岸で本物の太陽の下で日焼けすることに成功したのだった。
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