ファイナリスト
数時間後、掃海艇は第2惑星の周回軌道に入った。
「ファイナリストのロボットの位置はある程度確認できているな。では、無線操縦の掃海ロボット3機を投下する。」
掃海艇の下部から掃海ロボットが射出され、大気圏に突入後、パラシュートを開いて岩場に着陸した。掃海ロボットは2脚歩行型で、上部にはレーザー砲と機銃、側面にミサイルポッドが並んでいる。
船長と部下2名は掃海艇の中でゴーグル型のモニターを付けて、それぞれがロボットを遠隔操縦していた。
「隊長、周囲クリアですが、岩が多くて死角だらけですね。」
「敵は1体だが気を抜くな。」
そのとき掃海ロボットの対物レーダーが何かを捉え、警告音が鳴り響いた。
「10時の方向から何か飛んできます。」
「ミサイルか。いや、もうミサイルは残っていないはずだが・・・。」
「ゴン」
どの機体からか鈍い音がした。部下の一人が叫んだ。
「隊長、やられました。でかい岩が飛んできて足を直撃したようです。動けません。」
「岩で攻撃してきたのか。敵はどこだ。」
部下が答える。
「モニターには映っていません。岩の軌道から逆算すると100mほど先のようです。」
「もうその場所にはいないだろうな。」
その時再び警告音が鳴り響いた。
「1時の方向と3時の方向からそれぞれ岩らしきものが飛んできます。」
「回避!」
「間に合いません・・・」
「ゴン」
再び鈍い音がした。
「隊長、1個被弾。レーザー砲をやられましたが、まだ動けます。」
「敵は強いな。さすがにファイナリストになるだけのことはある。機銃とミサイルは大丈夫か。」
「はい。どちらも無傷です。」
「対物レーダーを防空優先に切り替えろ。敵は同時に2つの岩を飛ばすことができるのか。軌道を変えたのか。向こうは動きながら攻撃しているようだ。モニターに何か見つけ次第攻撃しろ。」
「了解!」
その数秒後、岩陰に何かが動いた。ほぼ同時に2機の掃海ロボットはミサイルを発射し、岩場に命中した。
「やったか。」
「土煙で確認できません。近づいて確認します・・」
そのとき再び鈍い音がした。
「ゴン」
「どうした。」
船長が叫んだ。
「やられました。前方から岩が飛んできたようです。」
「土煙で見えないはずじゃないのか・・・」
そして隊長は自分のロボットのバックモニターに敵のロボットが立っていることに気づいた。
「後ろだ!なぜ・・・」
しかし気づいたときにはもう遅かった。後ろからの銃撃は掃海ロボットを動作不能にするには十分だった。
隊長と部下2名は動作不能となったロボットのモニターを見つめるしかなかった。
「こちらは全滅か。敵は我々の前にいたんじゃなかったのか。なぜ後ろに立っている。どんな手品だ・・・」
そして、しばらくして土煙が消え去ると前方にもう1機のロボットが立ちすくんでいた。
「隊長、2機残っていたんですね。ファイナリストなら1機のはずですが・・・」
「わからんな。」
「隊長、識別ビーコンは後ろの1機からしか出ていないですね。前方の1機は、後ろのロボットが遠隔操縦しているただの手足なんじゃないですか・・・」
「自律型のロボットは、敵の戦い方や装備を学習しながら自己のレベルを上げていく自己学習型でもあるからな。この10年で遠隔操縦を確立したのかもしれない。いずれにしろ、敵は1機だけではないということだ。弾も残っているようだし・・・。一旦退却するしかなさそうだな。」
掃海艇はプレアヌス系第2惑星の周回軌道を離脱した。
おしまい
「ファイナリストのロボットの位置はある程度確認できているな。では、無線操縦の掃海ロボット3機を投下する。」
掃海艇の下部から掃海ロボットが射出され、大気圏に突入後、パラシュートを開いて岩場に着陸した。掃海ロボットは2脚歩行型で、上部にはレーザー砲と機銃、側面にミサイルポッドが並んでいる。
船長と部下2名は掃海艇の中でゴーグル型のモニターを付けて、それぞれがロボットを遠隔操縦していた。
「隊長、周囲クリアですが、岩が多くて死角だらけですね。」
「敵は1体だが気を抜くな。」
そのとき掃海ロボットの対物レーダーが何かを捉え、警告音が鳴り響いた。
「10時の方向から何か飛んできます。」
「ミサイルか。いや、もうミサイルは残っていないはずだが・・・。」
「ゴン」
どの機体からか鈍い音がした。部下の一人が叫んだ。
「隊長、やられました。でかい岩が飛んできて足を直撃したようです。動けません。」
「岩で攻撃してきたのか。敵はどこだ。」
部下が答える。
「モニターには映っていません。岩の軌道から逆算すると100mほど先のようです。」
「もうその場所にはいないだろうな。」
その時再び警告音が鳴り響いた。
「1時の方向と3時の方向からそれぞれ岩らしきものが飛んできます。」
「回避!」
「間に合いません・・・」
「ゴン」
再び鈍い音がした。
「隊長、1個被弾。レーザー砲をやられましたが、まだ動けます。」
「敵は強いな。さすがにファイナリストになるだけのことはある。機銃とミサイルは大丈夫か。」
「はい。どちらも無傷です。」
「対物レーダーを防空優先に切り替えろ。敵は同時に2つの岩を飛ばすことができるのか。軌道を変えたのか。向こうは動きながら攻撃しているようだ。モニターに何か見つけ次第攻撃しろ。」
「了解!」
その数秒後、岩陰に何かが動いた。ほぼ同時に2機の掃海ロボットはミサイルを発射し、岩場に命中した。
「やったか。」
「土煙で確認できません。近づいて確認します・・」
そのとき再び鈍い音がした。
「ゴン」
「どうした。」
船長が叫んだ。
「やられました。前方から岩が飛んできたようです。」
「土煙で見えないはずじゃないのか・・・」
そして隊長は自分のロボットのバックモニターに敵のロボットが立っていることに気づいた。
「後ろだ!なぜ・・・」
しかし気づいたときにはもう遅かった。後ろからの銃撃は掃海ロボットを動作不能にするには十分だった。
隊長と部下2名は動作不能となったロボットのモニターを見つめるしかなかった。
「こちらは全滅か。敵は我々の前にいたんじゃなかったのか。なぜ後ろに立っている。どんな手品だ・・・」
そして、しばらくして土煙が消え去ると前方にもう1機のロボットが立ちすくんでいた。
「隊長、2機残っていたんですね。ファイナリストなら1機のはずですが・・・」
「わからんな。」
「隊長、識別ビーコンは後ろの1機からしか出ていないですね。前方の1機は、後ろのロボットが遠隔操縦しているただの手足なんじゃないですか・・・」
「自律型のロボットは、敵の戦い方や装備を学習しながら自己のレベルを上げていく自己学習型でもあるからな。この10年で遠隔操縦を確立したのかもしれない。いずれにしろ、敵は1機だけではないということだ。弾も残っているようだし・・・。一旦退却するしかなさそうだな。」
掃海艇はプレアヌス系第2惑星の周回軌道を離脱した。
おしまい
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