N博士の加速装置
「・・・それでだ、今度はタイムマシンの技術を応用して加速装置を発明したのだ。知っていると思うが、加速装置とは人間が数倍の速度で動けるようになる装置じゃ。」
N博士は少し得意げに見えた。
「もしや、こっちのプロトタイプはできているのではないですか・・・」
「君はいつも察しがいいな。左様、プロトタイプを作って、わしのスポーツカーに積み込んでテストも行ってみた。」
「テスト結果はどうでした。」
「うむ。いつもの通勤時間にテストをしてみたのだが、確かにわしは2倍の反応速度で運転できるのだが、自宅からラボまでの道は1車線なので前に車がいると追い越せないのじゃ。このため、いつもと変わらない速度しか出せない。逆に、わしは2倍の速度で活動しているため、体感的にはいつもの2倍の40分掛かったことになってしまった。」
「あー、それは残念でしたね。でも加速装置はうまく働いたんですよね。」
エージェントには遠くへ飛び去った札束が、自分のところへ戻ってきているのが見えた。
「うまく働いていた。そこでだ、その日の深夜、車がほとんど走っていない時間に再度テストをすることにした。」
「どうでした・・・」
「うむ、わしはいつも2倍の速度で活動できるので、車もいつもの2倍の速度を出しても全く危なくなかった。そこは大成功だったのだが・・・」
「やりましたね。」
「うむ、車の速度は2倍出せたのだが、そのせいでスピード違反で警察に捕まってしまったのじゃ。」
「え、なんですって・・・」
「わしは、わしの不甲斐なさに腹が立って加速装置もすぐに破壊した。そして冷静に何か手がないか再度研究することにした。」
エージェントは、N博士がせっかく完成させた加速装置を破壊してしまったことが大変残念だったが、きっとまた別の手を考えたに違いないと思い問いかけた。
「何か別のいい手がありましたか・・・」
「うむ、わしは原点に立ち返って問題を解決することにした。簡単なことじゃ。わしがラボに住めばよいのじゃ。通勤問題は解消じゃ。ははは・・・」
エージェントは目の前がまっくらになった。
おしまい
N博士は少し得意げに見えた。
「もしや、こっちのプロトタイプはできているのではないですか・・・」
「君はいつも察しがいいな。左様、プロトタイプを作って、わしのスポーツカーに積み込んでテストも行ってみた。」
「テスト結果はどうでした。」
「うむ。いつもの通勤時間にテストをしてみたのだが、確かにわしは2倍の反応速度で運転できるのだが、自宅からラボまでの道は1車線なので前に車がいると追い越せないのじゃ。このため、いつもと変わらない速度しか出せない。逆に、わしは2倍の速度で活動しているため、体感的にはいつもの2倍の40分掛かったことになってしまった。」
「あー、それは残念でしたね。でも加速装置はうまく働いたんですよね。」
エージェントには遠くへ飛び去った札束が、自分のところへ戻ってきているのが見えた。
「うまく働いていた。そこでだ、その日の深夜、車がほとんど走っていない時間に再度テストをすることにした。」
「どうでした・・・」
「うむ、わしはいつも2倍の速度で活動できるので、車もいつもの2倍の速度を出しても全く危なくなかった。そこは大成功だったのだが・・・」
「やりましたね。」
「うむ、車の速度は2倍出せたのだが、そのせいでスピード違反で警察に捕まってしまったのじゃ。」
「え、なんですって・・・」
「わしは、わしの不甲斐なさに腹が立って加速装置もすぐに破壊した。そして冷静に何か手がないか再度研究することにした。」
エージェントは、N博士がせっかく完成させた加速装置を破壊してしまったことが大変残念だったが、きっとまた別の手を考えたに違いないと思い問いかけた。
「何か別のいい手がありましたか・・・」
「うむ、わしは原点に立ち返って問題を解決することにした。簡単なことじゃ。わしがラボに住めばよいのじゃ。通勤問題は解消じゃ。ははは・・・」
エージェントは目の前がまっくらになった。
おしまい
3/3ページ
