クレアボイヤンス
そして芽衣ちゃんが現れた。当然ながら俺は芽衣ちゃんを集中して見ることになった。すっきりした薄いブルーのワンピースが、ふわっとしたミディアムロングの髪に似合っている。そして、下着は・・・、上下お揃いのパープルのレースのついた奴だ。もちろん裸も見えている、おまけに内臓や骨格も・・・。
「ん?」
俺は口には出さないが多少の違和感を覚えた。下着が派手すぎないか?女性の下着のことはよく分からないが、通常は上下揃えるものなのだろうか。芽衣ちゃんはものすごく几帳面なのだろうか・・・。そもそも高そうな下着だし・・・。いわゆる勝負下着のたぐいではないのだろうか。
「待ったぁ?」
芽衣ちゃんが明るく話しかけてきた。
「いやいや、こっちも今来たところ・・・。今日はパエリアのおいしい店を予約しているから、少しぶらぶらしてから行こうか。」
「そうだね。」
俺は、口の中も、胃の中も、大腸の中もすべて透視できることを考えると、一緒に食事するのはどうかとは思ったが、並んで座るか、テーブルの角に座るかして、内臓は視界に入らないようにしようなどと考えていた。
「ブブブブブ」
歩き出して間もなく、芽衣ちゃんのスマホのバイブが鳴った。
「あ、ちょっと出るね。」
芽衣ちゃんは俺には見えないように少し離れてスマホをいじりだした。しかし、俺は透視能力で画面が見えていた。
スマホには「翔太先輩 今日も泊まりに行っていいかな」と表示されていた。芽衣ちゃんは「今日は友達と食事だから、後で連絡するね」と返信している。
翔太先輩とはサークルの先輩だ。「今日も」って、芽衣ちゃんは先輩とできているのか。芽衣ちゃんの勝負下着は先輩とのお泊りに備えたものだったのだろうか。それとも先輩から俺に乗り換え、深い関係になることを想定してのことだったのだろうか。
透視能力をもってしても芽衣ちゃんの心の中を見ることはできなかった。
おしまい
「ん?」
俺は口には出さないが多少の違和感を覚えた。下着が派手すぎないか?女性の下着のことはよく分からないが、通常は上下揃えるものなのだろうか。芽衣ちゃんはものすごく几帳面なのだろうか・・・。そもそも高そうな下着だし・・・。いわゆる勝負下着のたぐいではないのだろうか。
「待ったぁ?」
芽衣ちゃんが明るく話しかけてきた。
「いやいや、こっちも今来たところ・・・。今日はパエリアのおいしい店を予約しているから、少しぶらぶらしてから行こうか。」
「そうだね。」
俺は、口の中も、胃の中も、大腸の中もすべて透視できることを考えると、一緒に食事するのはどうかとは思ったが、並んで座るか、テーブルの角に座るかして、内臓は視界に入らないようにしようなどと考えていた。
「ブブブブブ」
歩き出して間もなく、芽衣ちゃんのスマホのバイブが鳴った。
「あ、ちょっと出るね。」
芽衣ちゃんは俺には見えないように少し離れてスマホをいじりだした。しかし、俺は透視能力で画面が見えていた。
スマホには「翔太先輩 今日も泊まりに行っていいかな」と表示されていた。芽衣ちゃんは「今日は友達と食事だから、後で連絡するね」と返信している。
翔太先輩とはサークルの先輩だ。「今日も」って、芽衣ちゃんは先輩とできているのか。芽衣ちゃんの勝負下着は先輩とのお泊りに備えたものだったのだろうか。それとも先輩から俺に乗り換え、深い関係になることを想定してのことだったのだろうか。
透視能力をもってしても芽衣ちゃんの心の中を見ることはできなかった。
おしまい
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