ビクトリーラーメンマンシリーズ第1弾 誕生
ちょっと面倒なドッキングの後、甲斐は大飯食らい号の船内へと入って行った。船内は贅沢にも人工重力が付けてあり、床はじゅうたん張り、窓にはホログラムによる立体的な風景画が飾ってあった。それは一級の豪華客船の特等用のレストランでさえなかなかお目にかかれないものであった。
しばし時間がたった後、甲斐は先ほどの声のボーイによって席へ案内された。ボーイは上下とも濃紺の制服できちんと正装しており、ここが宇宙空間であることを忘れさせるほどであった。
ボーイは相変わらず明るい声で料理の説明を始めた。
「本日は当店をご利用頂き誠にありがとうございます。当店はすべて最高級の材料を使ったナチュラルフレーバーを自負しております。本日のディナーは、前菜にはあなた様の目的地であるエリミナの特産物、エリミナ・ロブスターと各種果実のバレンシア星風ソースを特別に用意しております。そしてコルネ・ドゥ・サーモンフュメ・カドプス星風・・・・」
ボーイは延々とたっぷり5分以上にわたって料理の説明を続けた。グルメを自称する甲斐としては、いずれも本でしか読んだことがないような料理ばかりで、すでにいくらか興奮気味であった。しかもこの合成食ばかりの時代に全部自然食品の料理などをそう簡単に味わえるものではない。
しばし時間がたった後、甲斐は先ほどの声のボーイによって席へ案内された。ボーイは上下とも濃紺の制服できちんと正装しており、ここが宇宙空間であることを忘れさせるほどであった。
ボーイは相変わらず明るい声で料理の説明を始めた。
「本日は当店をご利用頂き誠にありがとうございます。当店はすべて最高級の材料を使ったナチュラルフレーバーを自負しております。本日のディナーは、前菜にはあなた様の目的地であるエリミナの特産物、エリミナ・ロブスターと各種果実のバレンシア星風ソースを特別に用意しております。そしてコルネ・ドゥ・サーモンフュメ・カドプス星風・・・・」
ボーイは延々とたっぷり5分以上にわたって料理の説明を続けた。グルメを自称する甲斐としては、いずれも本でしか読んだことがないような料理ばかりで、すでにいくらか興奮気味であった。しかもこの合成食ばかりの時代に全部自然食品の料理などをそう簡単に味わえるものではない。