人生ゲーム

人生ゲーム
                          -修.

 なぜ、俺は両手で剣を持ってドラゴンと向き合っているのか。目の前のドラゴンは、全長5mはあろうかという胴体をくねらせ、テラテラと鱗を光らせている。そして、少し開いた口からはときどき小さな炎を出している。

 そうだ、俺は、考古学者の友人が中東のどこかの王族の墓で発掘したボードゲームに、他の友人2人と共に付き合わされていたのだ。ボードゲームにはすごろくのように100個ほどの連続したマスが描かれており、中央にはルーレットのような回転するつまみがある。それぞれのマスには見たことのない文字で文章が書かれていた。考古学者の友人はいくらか読むことができるそうで、駒が止まったらそこに何が書いてあるか教えてくれることになっていた。

 そして隅に置かれた4つの駒は、細かい装飾が施された金色の牛車ようだった。友人が言うには、今までは駒がボードに張り付いていて全く動かせなかったが、4人が揃うと普通に動かすことができるようになったそうだ。
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