N博士のタイムマシン
「いかにも。では並行時間軸の原理ではどうなるかというと、時間軸Aにいる自分Xが1時間過去に戻ったとすると、その時間軸はAではなく、Bになってしまっていて時間軸Bの自分Yを殺すことが可能ということになる。これもパラドックスは起こらない。しかし、これをわしの失敗回避に当てはめると、確かに時間軸Bの失敗は回避できるかもしれんが、時間軸Aの失敗は失敗のままなので、あまり面白くないということになる。」
「はぁー、要は時間軸Aの失敗は回避できないということですね。」
「そうだ。つまりは過去に戻っても失敗は回避できないということだ。非常に残念だ。だが、であるなら、未来へ行く分にはタイムパラッドクスは関係ないと思い直し、目覚まし時計を未来に行けるタイムマシンに改造してみた。」
「えっ、もうできているのですか?」
「あー、改造は完了し、実験もやってみた。」
「うまくいったんですか?」
エージェントはあまりの展開の速さについていくのがやっとだった。
「もちろん、実験してみた。1時間未来に行くようにセットして起動したところ、目覚まし時計は予定通り目の前から消えたが、1時間後に戻ってくることはなかった。」
「いったい、どうなったんですか?」
「はぁー、要は時間軸Aの失敗は回避できないということですね。」
「そうだ。つまりは過去に戻っても失敗は回避できないということだ。非常に残念だ。だが、であるなら、未来へ行く分にはタイムパラッドクスは関係ないと思い直し、目覚まし時計を未来に行けるタイムマシンに改造してみた。」
「えっ、もうできているのですか?」
「あー、改造は完了し、実験もやってみた。」
「うまくいったんですか?」
エージェントはあまりの展開の速さについていくのがやっとだった。
「もちろん、実験してみた。1時間未来に行くようにセットして起動したところ、目覚まし時計は予定通り目の前から消えたが、1時間後に戻ってくることはなかった。」
「いったい、どうなったんですか?」
