N博士のタイムマシン

N博士のタイムマシン
                          -修.

 「N博士、研究は進んでいますか。」
 投資家のエージェントはN博士の新しいラボを訪れていた。N博士は重力制御の権威であり、そして千年に一度の天才と言われている。そして最近、遂に重力制御を完成させたため、投資家に大きなリターンを与えることができた。その結果、投資家達は更なるリターンを期待して、新しいラボと潤沢な研究費を与えていた。

 「うむ、最近は研究費に余裕があるので家政婦を雇い、より規則正しい日常生活を送れるようになった。これで次々と新しいインスピレーションが湧いておる。」
 「それは良かったですね。重力制御は一応の完成したと思うのですが、今は何を研究テーマにされているのですか。」
 「ああ、家政婦のおかげで、朝、妻を起こす必要がなくなってな、『目覚めし時計』、もとい目覚まし時計が不要になったのだ。折角作ったのに捨てるのは忍びないので、何か活用できないかと思い立ってタイムマシンを研究しておる。」
 「えっ、今、タイムマシンって言いました?」
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