【異星人外交官】薄い訪問者
外交官たちの心配をよそに、宇宙船からタラップが下ろされ、地球人とよく似た外見の異星人が降りてきた。とはいっても、書き割りの中に現れただけで、横から見ると幅は相変わらず0だった。そして、どうもこちらに歩いてきているようで、徐々に画像が大きくなってきた。
「所長、こちらもエージェントロボットを出します。しかし、果たして会話に進むんですかね。」
こちらからは異星人の画像が見えているだけで、もし実体がないとすると何らかの音声や信号を発することは無理だと考えらえた。
しかし、外交官たちの心配は杞憂に終わった。突然、宇宙船の前方が開いてディスプレイと思われる平板が出てきた。そしてそこには、自然数の表現から始まる言語体系の説明が開始された。それは地球側が理解できるものであった。画像でしか対話ができないことは異星人も理解していたようだ。
言語の理解に数日を要したのち、異星人の説明によると、異星人は通常空間とは次元がずれている三次元空間に存在しており、通常空間では平面として投影されるということだった。異星人は銀河連邦からこの宇宙港の座標を聞いて、自分たちの座標に変換した上で来訪したとのことだった。
異星人外交官はこの薄い異星人との対話には成功したものの、それはお互いに決して接触することのできないファーストコンタクトだった。
おしまい
「所長、こちらもエージェントロボットを出します。しかし、果たして会話に進むんですかね。」
こちらからは異星人の画像が見えているだけで、もし実体がないとすると何らかの音声や信号を発することは無理だと考えらえた。
しかし、外交官たちの心配は杞憂に終わった。突然、宇宙船の前方が開いてディスプレイと思われる平板が出てきた。そしてそこには、自然数の表現から始まる言語体系の説明が開始された。それは地球側が理解できるものであった。画像でしか対話ができないことは異星人も理解していたようだ。
言語の理解に数日を要したのち、異星人の説明によると、異星人は通常空間とは次元がずれている三次元空間に存在しており、通常空間では平面として投影されるということだった。異星人は銀河連邦からこの宇宙港の座標を聞いて、自分たちの座標に変換した上で来訪したとのことだった。
異星人外交官はこの薄い異星人との対話には成功したものの、それはお互いに決して接触することのできないファーストコンタクトだった。
おしまい
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