ビクトリーラーメンマンシリーズ第7弾 スウィーツな・・・

 俺は、決勝審査が終わるとすぐに調査船に戻り、女性か男性か不明の課長にケーキの写真を見せながら事の次第を報告した。
 「現物だとデコレーションが動いて見えるの。すごいね。でも、感受性が強くないとだめなんでしょ。」
 「そういうことのようですね。」
 「まあ、いいわ。お金持ちは初めての体験に大枚をはたいてくれるからね。そのパティシエさん、ぜひうちの会社に入ってもらいましょう。採用担当をトルテ星へ派遣するわ。」

 俺は、課長が成果を認めてくれたようでほっとしたが、安心したせいか、また悪い癖がでて課長が男性なのか女性なのか確かめたくなった。
 「ケーキのサンプルをいくつか冷凍して持ち帰りますので、課長も彼氏への贈り物にどうですか。」
 俺は課長が女性であると仮定してカマを掛けてみた。肯定すれば女性、「彼氏」の言葉に引っかかればだいたい男性だ。
 「甲斐くん、私にカマ掛けてるでしょう。まだまだ、甘いわね。」
 課長は一枚上手だったようだ。俺はいつか性別をはっきりさせてやるという決意を胸にトルテ星を後にした。

おわり
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