技術資産互換性保護原則
まず、一例として固定電話について示したい。
皆さんは日本の固定電話の歴史についてご存じだろうか。1900年ごろの最初の電話機には送話・受話器(今で言うハンドセット)とハンドルしか付いていなかった。電話をかける際は、送話・受話器を手に取り、ハンドルを回すと、電話局にいる電話交換手が呼び出され、誰々に繋いでくれと告げると、電話交換手が配線を繋ぎ変えてくれて会話ができるようになっていた。
そのうち自動電話交換機が導入されると、電話交換手がいなくなり、電話機にはダイヤルがついて、電話番号の順にダイヤルを回すことで、数字に応じた長さのパルス信号が電話回線に流れ(その間電圧が変わる)、それを電話交換機が受けて自動的に配線を切り替えるようになった。当時、電話線は2本の銅線だったため停電の時も使えた。いわゆるアナログ回線の時代である。このパルス信号は数字に応じた周波数の音に代わり、ダイヤルもプッシュボタンに代わっていった。そして、昨今は銅線が光ファイバーに代わりデジタル回線となり、電話機と光ファイバーの間には光回線終端装置(ONU)を設けて、電話機から発信されたパルス信号やプッシュ音を光信号に変換して、光ファイバーに送って通信している。
ここで着目して欲しいのは、最初に現れたハンドル式の電話機は今や使えないということである。ダイヤル式の電話機やプッシュホンはONUという装置を介して利用可能となっているが、ハンドル式の電話機は電話交換手が居ない今となっては使うことができない。(今後AIが発達して自然言語で会話できるようになれば電話交換手がAIに代わり、ハンドル式の電話機が利用できるようになるかもしれないが・・・)
皆さんは日本の固定電話の歴史についてご存じだろうか。1900年ごろの最初の電話機には送話・受話器(今で言うハンドセット)とハンドルしか付いていなかった。電話をかける際は、送話・受話器を手に取り、ハンドルを回すと、電話局にいる電話交換手が呼び出され、誰々に繋いでくれと告げると、電話交換手が配線を繋ぎ変えてくれて会話ができるようになっていた。
そのうち自動電話交換機が導入されると、電話交換手がいなくなり、電話機にはダイヤルがついて、電話番号の順にダイヤルを回すことで、数字に応じた長さのパルス信号が電話回線に流れ(その間電圧が変わる)、それを電話交換機が受けて自動的に配線を切り替えるようになった。当時、電話線は2本の銅線だったため停電の時も使えた。いわゆるアナログ回線の時代である。このパルス信号は数字に応じた周波数の音に代わり、ダイヤルもプッシュボタンに代わっていった。そして、昨今は銅線が光ファイバーに代わりデジタル回線となり、電話機と光ファイバーの間には光回線終端装置(ONU)を設けて、電話機から発信されたパルス信号やプッシュ音を光信号に変換して、光ファイバーに送って通信している。
ここで着目して欲しいのは、最初に現れたハンドル式の電話機は今や使えないということである。ダイヤル式の電話機やプッシュホンはONUという装置を介して利用可能となっているが、ハンドル式の電話機は電話交換手が居ない今となっては使うことができない。(今後AIが発達して自然言語で会話できるようになれば電話交換手がAIに代わり、ハンドル式の電話機が利用できるようになるかもしれないが・・・)