第2章 戦隊ヒロイン
軽い挨拶のあと、早速会場の準備に入った。スプリングジェンシーと名前はかっこいいが、所詮小さい会社である。さすがに舞台セットを組み立てるところは専門業者に任せているが、会場の椅子並べや、楽屋ブースとなる目隠しのボード立てから始まり、ショーの立ち位置のばみりなど全部自分たちでやらなければならない。もちろん、ショーで動いた後も、有料の撮影会の運営から、片付けまでが一連の仕事だ。若い女性のスタッフが司会のおねえさんだ。
楽屋の中に目隠しボードが立ち上がった後、留美たちは着替えに入った。留美のほかにも、別の戦隊ヒロインと、戦闘員の何人かが女性だった。楽屋ブースといっても12畳程度の狭い会議室である。ここで男女キャストが一斉に着替えるので、かなり窮屈だった。とはいっても、Tシャツにスパッツは着こんでいるので、下着姿になるわけではく、それほど時間が掛かるわけではない。
ブラック役の黒岩も着替えているが、手慣れた様子でさっさと衣装を着こんでいく。他のキャストも場数を踏んでいるためか、動きがスムースだ。
戦隊ものの場合、衣装といってもいたってシンプルで、戦隊側はサテン生地のジャンプスーツで、戦闘員は全身タイツ姿に胸周りの甲冑とマスクのみだ。留美の衣装は、ピンク色に派手なストライプの入ったもので、飾りのベルトが付いている。サテン生地とは言え、留美が衣装を着ると案外、体形があらわになった。あとはブーツと手袋を付け、戦闘員と同じように胸周りに甲冑のようなプロテクテターを付け、最後にヘルメットをかぶれば完了だ。戦闘員と違うのは、造形が少しかっこよくて、色が派手といったところくらいだ。
そしてヘルメットをかぶった瞬間、軽いめまいとともに再びそれはやってきた。
楽屋の中に目隠しボードが立ち上がった後、留美たちは着替えに入った。留美のほかにも、別の戦隊ヒロインと、戦闘員の何人かが女性だった。楽屋ブースといっても12畳程度の狭い会議室である。ここで男女キャストが一斉に着替えるので、かなり窮屈だった。とはいっても、Tシャツにスパッツは着こんでいるので、下着姿になるわけではく、それほど時間が掛かるわけではない。
ブラック役の黒岩も着替えているが、手慣れた様子でさっさと衣装を着こんでいく。他のキャストも場数を踏んでいるためか、動きがスムースだ。
戦隊ものの場合、衣装といってもいたってシンプルで、戦隊側はサテン生地のジャンプスーツで、戦闘員は全身タイツ姿に胸周りの甲冑とマスクのみだ。留美の衣装は、ピンク色に派手なストライプの入ったもので、飾りのベルトが付いている。サテン生地とは言え、留美が衣装を着ると案外、体形があらわになった。あとはブーツと手袋を付け、戦闘員と同じように胸周りに甲冑のようなプロテクテターを付け、最後にヘルメットをかぶれば完了だ。戦闘員と違うのは、造形が少しかっこよくて、色が派手といったところくらいだ。
そしてヘルメットをかぶった瞬間、軽いめまいとともに再びそれはやってきた。