ほこたて
スタートから、そろそろ3分が経とうとしているころ、ポンプ車に変化が起こった。あまりの振動のためか、なんとポンプ車の後方のパイプが吹き飛んだのだ。
「あっ!N博士、パイプがなくなりましたよ。後ろから土砂が噴き出すんじゃないですか。大丈夫でしょうか。」
しかし、パイプの付け根から土砂が吐き出されることはなく、ポンプ車は何事もなかったように土砂を吸い込み続けていた。
「N博士、これはいったいどういうことでしょう。吸い込んだ土砂はどこに行っているんでしょうか。A原製作所の方、どうなっているんですか。」
実況席の脇にいたA原製作所の開発者は申し訳なさそうに話し始めた。
「実は土砂排出用のパイプはダミーでして、土砂は機械の中の人工ブラックホールに全部吸い込んでいるんです。」
「それはすごい!容量はどれほどなんですか。」
N博士が即座に尋ねた。
「恐らく、無限かと・・・。」
司会のユーチューバーは既に放心状態となっていたが、そのとき次の事態が起こった。なんと、今度はブルドーザーのパイプが外れたのだ。
司会のユーチューバーは思わず叫んだ。
「今度はブルドーザーだ。今度こそパイプから土砂が吹き出すぞ。」
しかし、またも司会のユーチューバーの予想は裏切られ、パイプの中からは何も出てこなかった。
「えっ、どういうこと?」
今度は大松製作所の技術者が申し訳なそそうに話し始めた。
「実は我社のブルドーザーのパイプもダミーなんです。すみません。うちのは人工ホワイトホールを内蔵していまして、それが土砂を吐き出し続けているんです。」
「はぁ、なんかすごいことになりましたね。これって決着が着くんでしょうか。」
司会のユーチューバーの心配を他所に、また新たな事態が発生しつつあった。
「あれっ、N博士、2台の間の距離が縮まってませんか・・。」
「確かに。ブルドーザーがポンプ車に引き寄せられて、爪が地面から抜けそうですね。」
「あっ!N博士、パイプがなくなりましたよ。後ろから土砂が噴き出すんじゃないですか。大丈夫でしょうか。」
しかし、パイプの付け根から土砂が吐き出されることはなく、ポンプ車は何事もなかったように土砂を吸い込み続けていた。
「N博士、これはいったいどういうことでしょう。吸い込んだ土砂はどこに行っているんでしょうか。A原製作所の方、どうなっているんですか。」
実況席の脇にいたA原製作所の開発者は申し訳なさそうに話し始めた。
「実は土砂排出用のパイプはダミーでして、土砂は機械の中の人工ブラックホールに全部吸い込んでいるんです。」
「それはすごい!容量はどれほどなんですか。」
N博士が即座に尋ねた。
「恐らく、無限かと・・・。」
司会のユーチューバーは既に放心状態となっていたが、そのとき次の事態が起こった。なんと、今度はブルドーザーのパイプが外れたのだ。
司会のユーチューバーは思わず叫んだ。
「今度はブルドーザーだ。今度こそパイプから土砂が吹き出すぞ。」
しかし、またも司会のユーチューバーの予想は裏切られ、パイプの中からは何も出てこなかった。
「えっ、どういうこと?」
今度は大松製作所の技術者が申し訳なそそうに話し始めた。
「実は我社のブルドーザーのパイプもダミーなんです。すみません。うちのは人工ホワイトホールを内蔵していまして、それが土砂を吐き出し続けているんです。」
「はぁ、なんかすごいことになりましたね。これって決着が着くんでしょうか。」
司会のユーチューバーの心配を他所に、また新たな事態が発生しつつあった。
「あれっ、N博士、2台の間の距離が縮まってませんか・・。」
「確かに。ブルドーザーがポンプ車に引き寄せられて、爪が地面から抜けそうですね。」