ほこたて
移り変わった画面には、長さが20m近くはあろうと思われる尺取り虫のような重機が映っていた。キャタピラの付いた車体の前方には巨大な吸い込み口があり、後方には直径3mくらいはあろうかという金属製のフレキシブルパイプが見渡す限り続いている。それはまるで巨大な掃除機のようであった。
「ご覧いただいていますでしょうか。こちらは最大手の工業用ポンプメーカーであるA原製作所の最新鋭ポンプ車、その名も『ヤカンヅル』です。開発者によりますと毎秒数十トンの吸い込みができるため、洪水でも津波でも一瞬で吸い取ることができるそうです。そして、吸い取れるものは水や海水だけではなく、雪崩だろうと、土砂だろうと、流木だろうと、なんでも吸い取ることができる無敵のポンプ車だそうです。」
N博士は何か感心したように口をはさんだ。
「『ヤカンヅル』とは、漫画に出てきた妖怪で、異次元の胃袋になんでも吸い込む最強の妖怪のことですね。なかなかいいネーミングセンスですね。」
司会のユーチューバーは一瞬納得した顔をしたが、即座に説明に戻った。
「ご覧いただいていますでしょうか。こちらは最大手の工業用ポンプメーカーであるA原製作所の最新鋭ポンプ車、その名も『ヤカンヅル』です。開発者によりますと毎秒数十トンの吸い込みができるため、洪水でも津波でも一瞬で吸い取ることができるそうです。そして、吸い取れるものは水や海水だけではなく、雪崩だろうと、土砂だろうと、流木だろうと、なんでも吸い取ることができる無敵のポンプ車だそうです。」
N博士は何か感心したように口をはさんだ。
「『ヤカンヅル』とは、漫画に出てきた妖怪で、異次元の胃袋になんでも吸い込む最強の妖怪のことですね。なかなかいいネーミングセンスですね。」
司会のユーチューバーは一瞬納得した顔をしたが、即座に説明に戻った。