コンビニ
画面に表示された商品と価格を見ながら、俺はさらに驚いた。勝手に商品を提案してくるのか。しかも俺の好物に完全に合致しており、どれもうまそうでかつリーゾナブルだ。
「どうして、そんなに的確な提案ができるんですか。」
相手はAI画像なのでため口で話して良いのだろうが、女性の表情があまりに自然すぎてつい丁寧な言葉遣いになってしまう。ジュウイチコは微笑んで説明してくれた。
「はい、谷川様の当店のご利用実績、ネットショッピングの閲覧傾向などから、谷川様の好みを分析しております。また、ホテルの予約状況、新幹線のチケットの予約状況などから、本日はご出張であり、今からホテルでリラックスされると予想し、ご提案を差し上げております。」
すごい、確かにレポーターが言っていた通りだ。提案には文句のつけようがない。画期的というか、少し恐怖を感じるほどであった。しかし・・・。
「なんか、私の個人情報がだだ洩れしているってことのような気が・・。」
「谷川様、ご心配無用です。他のお客様からも同じ質問をお受けするのですが、谷川様の情報は基本的に谷川様のご利用にしか使っておりません。また蛇足ですが、谷川様がネットショッピングや予約サイトを利用される際には、予め利用規約に合意されておりますが、こういった利用は規約の範囲内に留まっております。」
確かに、いつも規約の中身は読まずに「同意」って押しているが、こういうことも書いてあったのか。まあ、そういったことなら安全なのだろう。
「判りました。3つとも買います。」
「お買い上げありがとうございます。お支払いは谷川様がいつもお使いのキャッシュレス決済でよろしいでしょうか。」
「はい。」
俺がスマホでキャッシュレス決済を呼び出そうとしていると、ジュウイチコが続けた。
「谷川様、スマホのご提示は不要です。既に決済いたしました。」
スマホもいらないのか、顔パスということか、俺はもはや唖然とするしかなかった。
「谷川様、右横の扉から商品が出てまいりますので受け取りください。なお、今回保冷バックと保冷剤をサービスでお付けしております。」
ディスプレイ横の扉がスライドして、商品が保冷バックに入った状態で現れた。俺が中を改めると、購入した新商品のビールとナッツとサンドイッチと、おまけの保冷剤が入っていた。俺は、ホテルまですぐ着くのに保冷バックはいらないだろうと思ったが、ビールが冷たいに越したことはないので、まあサービスということだろう、と納得した。
「どうして、そんなに的確な提案ができるんですか。」
相手はAI画像なのでため口で話して良いのだろうが、女性の表情があまりに自然すぎてつい丁寧な言葉遣いになってしまう。ジュウイチコは微笑んで説明してくれた。
「はい、谷川様の当店のご利用実績、ネットショッピングの閲覧傾向などから、谷川様の好みを分析しております。また、ホテルの予約状況、新幹線のチケットの予約状況などから、本日はご出張であり、今からホテルでリラックスされると予想し、ご提案を差し上げております。」
すごい、確かにレポーターが言っていた通りだ。提案には文句のつけようがない。画期的というか、少し恐怖を感じるほどであった。しかし・・・。
「なんか、私の個人情報がだだ洩れしているってことのような気が・・。」
「谷川様、ご心配無用です。他のお客様からも同じ質問をお受けするのですが、谷川様の情報は基本的に谷川様のご利用にしか使っておりません。また蛇足ですが、谷川様がネットショッピングや予約サイトを利用される際には、予め利用規約に合意されておりますが、こういった利用は規約の範囲内に留まっております。」
確かに、いつも規約の中身は読まずに「同意」って押しているが、こういうことも書いてあったのか。まあ、そういったことなら安全なのだろう。
「判りました。3つとも買います。」
「お買い上げありがとうございます。お支払いは谷川様がいつもお使いのキャッシュレス決済でよろしいでしょうか。」
「はい。」
俺がスマホでキャッシュレス決済を呼び出そうとしていると、ジュウイチコが続けた。
「谷川様、スマホのご提示は不要です。既に決済いたしました。」
スマホもいらないのか、顔パスということか、俺はもはや唖然とするしかなかった。
「谷川様、右横の扉から商品が出てまいりますので受け取りください。なお、今回保冷バックと保冷剤をサービスでお付けしております。」
ディスプレイ横の扉がスライドして、商品が保冷バックに入った状態で現れた。俺が中を改めると、購入した新商品のビールとナッツとサンドイッチと、おまけの保冷剤が入っていた。俺は、ホテルまですぐ着くのに保冷バックはいらないだろうと思ったが、ビールが冷たいに越したことはないので、まあサービスということだろう、と納得した。