ビクトリーラーメンマンシリーズ第3弾 砂の惑星
課長の言葉は相変わらず難解だったが、要はレストランの主人が元の軍事施設のトンネルの近くで川エビが採れる地下水脈を見つけたことを確認することが今回の出張目的だった。食材担当の俺としては、てっきり川エビが目的だったと思っていたのだが、会社の目的は違っていた。
後に俺の報告に基づき、買収チームがドゥーンに派遣され、元の軍事基地ごとレストランを買い取った。レストランの男が話していた小川は実は小さな川ではなく、ドゥーンの岩場に降り注いだ雨が何百年もかけて濾過されて集まった、結構な水量の地下水脈であった。そして会社は、ドゥーン砂の惑星の地下水脈の水を「砂漠のおいしい水」として売り出すことになった。いつも思うが会社の意図は計り知れない。
俺は自分の目論見からははずれたものの、偶然にも早々に出張目的を達成できたことに満足し、調査宇宙船で帰りのコールドスリープに入ったのだった。
後に俺の報告に基づき、買収チームがドゥーンに派遣され、元の軍事基地ごとレストランを買い取った。レストランの男が話していた小川は実は小さな川ではなく、ドゥーンの岩場に降り注いだ雨が何百年もかけて濾過されて集まった、結構な水量の地下水脈であった。そして会社は、ドゥーン砂の惑星の地下水脈の水を「砂漠のおいしい水」として売り出すことになった。いつも思うが会社の意図は計り知れない。
俺は自分の目論見からははずれたものの、偶然にも早々に出張目的を達成できたことに満足し、調査宇宙船で帰りのコールドスリープに入ったのだった。
9/9ページ