<工学的SFアプローチ講座> パワードスーツはいらない!

   **5** 経済的アプローチ

 果たして、このパワードスーツHow much?優秀な兵器といえども、それに見合う値段でなければ多量に使われることはない。つまりコストパフォーマンスの問題である。

 これを無視すると、ほとんど趣味の産物となってしまう。実例を挙げるまでもない。(あえて挙げればスタリオン・・・・。)

 パワードスーツは非常に高度な機械である。なりは小さいがその機構の複雑さは、戦車の比ではない。飛行機と同じか、それ以上の問題があると考えられる。また開発費に至っては宇宙船にさえ匹敵しそうな気がする。(何せ中身は人間だから・・・)

 少なくとも言えることは、現在の戦車並の機能をもたせようとすれば、その一台のコストは戦車の十倍では済まないということである。

 また、無視されがちだが、ランニングコスト、維持費の問題もある。パワードスーツなどの場合、一度故障したらそれを直すために相当のバックアップ設備が必要となるだろう。(ガンダムみたいにチョイチョイはいかない。ましてオーバーホールなど・・・)

 さらに、これを使うのは最前線であろうから、様々な方法でパワードスーツが倒されていくだろう。その度に相当の金がパーッと消える。(まさにパーットスーツ・・・)これで採算が合うだろうか。

 「いや、宇宙なんかで使えば・・・」こう言う人もいるかもしれない。(いやきっといるんだ。これがー。)もちろん特殊環境で人間が活動する時には重宝するだろう。しかし、それだけである。

 人間型である必要があるのか?人間型でなくてはできない仕事があるのか?おそらく、どちらも否である。人間型というのは、人間が人間として活動する時にのみ必要なのである。(よくわからん説明だが・・・)
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