<工学的SFアプローチ講座> パワードスーツはいらない!

パラレルワールド第10号(1984年7月20日発行)掲載

   <工学的SFアプローチ講座>パワードスーツはいらない!

                          -修.

   **0** 序

「パワードスーツ」、これがイメージとしてとらえられ始めたのは、ハインラインの「宇宙の戦士」に掲載された「ぬえ」のイラストに依るところが大きい。

 それからは、ロボット、サイボーグなどと共にSF用語として欠くべからざるものとなった。その姿については「カッコイイ」、「キャー」、「カワイイ」など様々な意見があろうが、パワードスーツは、今、SFファンの一つの神話となりつつある。

 現にその偶像を作って踊りまくる人もいるとか・・・。本講座はそういうお祭り騒ぎとは別に、シビアに、アカデミックに、はたまた暗くその存在を否定し、メカフェチの夢と自信をその根底からなぎ倒していくものである
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