パイロキネシスト
-修.
人間、ふとしたことで自分の隠れた能力に目覚めることがある。俺の場合はコンビニ帰りの田舎道だった。
俺は、晩飯を食いながら一杯引っ掛けたせいか、夜中に、無性にアイスが食べたくなった。冷蔵庫にはストックがない。ということは、近くのコンビニに買いに行くしかない。
しかし、ここは田舎町。最寄りのコンビニまで2kmはある。酒を飲んだ以上、車ではいけない。あきらめるか・・・。
いや、俺はあきらめなかった。自慢じゃないが、俺は食にはこだわりがある。徒歩で片道30分、酔い覚ましに夜風がちょうどいいだろう。
その後、コンビニでアイスをゲットした俺は、片手でアイスを食べつつ、片手でスマホの動画を見ながら、車一台通らない、月明りの田舎道を自宅に戻っていった。
しかし、機嫌が良かったせいか、油断したのがいけなかった。俺は縁石につまずいてスマホを放り投げてしまった。そして、スマホは運悪く、道端の草むらに落ちた、しかも画面を下にして・・・。
月明りは田舎道を歩くには十分だが、草むらのスマホを探すには暗すぎる。
「光あれ・・」とは言わないが、ライターでもあればなー、と思いつつ、俺は人差し指を草むらに向かって伸ばした。
すると、指先の5cmほど上にライターくらいの火が現れた。
「んんん・・・、なんだぁ?」
俺はとっさに「狐火」という言葉が浮かんだが、それはここが田舎のせいだ。狐火は指先に現れるものではなかろう。
では、魔法か? いやいや、それは異世界アニメの見過ぎというものだろう。しからば超能力? それが一番近いかもしれない。
俺は、突然現れた火について一応の結論を得たものの、当初の目的である、スマホを探すためには暗すぎることにようやく気がついた。そこで、俺は、10cmくらいの火球をイメージしてみた。
すると今度は、指の上、30cmほどの高さにイメージ通りの火球が現れた。
「すごい! イメージ通りだ」
今度の火球はかなり明るく、スマホは簡単に見つかった。
人間、慣れと言うものは恐ろしいもので、俺はこの能力がどれほどのものか試したくなった。しかし、こういった能力は隠しておくべきもので、人に知られるとまずいことになるというくらいの常識は持っていた。
人間、ふとしたことで自分の隠れた能力に目覚めることがある。俺の場合はコンビニ帰りの田舎道だった。
俺は、晩飯を食いながら一杯引っ掛けたせいか、夜中に、無性にアイスが食べたくなった。冷蔵庫にはストックがない。ということは、近くのコンビニに買いに行くしかない。
しかし、ここは田舎町。最寄りのコンビニまで2kmはある。酒を飲んだ以上、車ではいけない。あきらめるか・・・。
いや、俺はあきらめなかった。自慢じゃないが、俺は食にはこだわりがある。徒歩で片道30分、酔い覚ましに夜風がちょうどいいだろう。
その後、コンビニでアイスをゲットした俺は、片手でアイスを食べつつ、片手でスマホの動画を見ながら、車一台通らない、月明りの田舎道を自宅に戻っていった。
しかし、機嫌が良かったせいか、油断したのがいけなかった。俺は縁石につまずいてスマホを放り投げてしまった。そして、スマホは運悪く、道端の草むらに落ちた、しかも画面を下にして・・・。
月明りは田舎道を歩くには十分だが、草むらのスマホを探すには暗すぎる。
「光あれ・・」とは言わないが、ライターでもあればなー、と思いつつ、俺は人差し指を草むらに向かって伸ばした。
すると、指先の5cmほど上にライターくらいの火が現れた。
「んんん・・・、なんだぁ?」
俺はとっさに「狐火」という言葉が浮かんだが、それはここが田舎のせいだ。狐火は指先に現れるものではなかろう。
では、魔法か? いやいや、それは異世界アニメの見過ぎというものだろう。しからば超能力? それが一番近いかもしれない。
俺は、突然現れた火について一応の結論を得たものの、当初の目的である、スマホを探すためには暗すぎることにようやく気がついた。そこで、俺は、10cmくらいの火球をイメージしてみた。
すると今度は、指の上、30cmほどの高さにイメージ通りの火球が現れた。
「すごい! イメージ通りだ」
今度の火球はかなり明るく、スマホは簡単に見つかった。
人間、慣れと言うものは恐ろしいもので、俺はこの能力がどれほどのものか試したくなった。しかし、こういった能力は隠しておくべきもので、人に知られるとまずいことになるというくらいの常識は持っていた。
1/3ページ
