竹槍で宇宙戦艦は落とせない

「提督、大変です。竹が邪魔をしてハッチが開きません」
「なんだと、外に出られないということか・・」
 竹が取り除けないとなると、別の方法を考える必要がある。提督はしばらく沈黙したが、いいアイデアがひらめき、乗組員に指示を出した。

「オリンポス号は、機関冷却後、全速力で一旦宇宙空間へ上昇する。この間は放熱ができないが、温度が上昇する前に宇宙空間まで達するだろう。その際、空気摩擦と熱圏の通過により竹を焼き切る・・・」
 乗組員たちは提督の作戦の意味を理解し、「おおっー」という声を上げた。

 しかし、提督には1つ見逃している点があった。それは、オリンポス号を覆いつくした竹は、地上の水分に反応して急速に成長し、地中深く根を張り、オリンポス号を惑星バンブーに強固に縛り付けてしまうことだった。

 提督がそのことに気づくのは12時間後のこととなる。

おしまい
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