竹槍で宇宙戦艦は落とせない
-修.
「今、竹槍と言ったか?」
「はい、提督。竹槍です。諜報員からの情報では、惑星バンブーの最終兵器は竹槍とのことです」
提督と呼ばれた男は宇宙戦艦オリンポス号の船長であり、広大な作戦指令室、兼、操縦室の一際高い位置に設けられた船長席に座っていた。
オリンポス号は、全長1000m、全幅200mの紡錘形の巨大な宇宙船である。反重力装置により浮揚し、イオンエンジンにより推進する。全体が、厚さ数mに及ぶ分厚い装甲板に覆われており、かなり強力なミサイルでも装甲板を突破することは不可能だった。
そして、一見のっぺりとした外観だが、上下左右に設けられた無数のカバーを開くと、空対地、空対空と、様々な攻撃兵器が姿を現す。
惑星制圧艦。オリンポス号の使命は、地上からのいかなる攻撃にも耐え、圧倒的な攻撃力で敵勢力を鎮圧し、惑星全土を制圧することである。
「竹槍・・・、コードネームなのだろうか。いくら竹に覆われた惑星とは言え、竹を切っただけの槍で、この宇宙戦艦を落とすつもりか・・・、本気なのか?」
提督は、はるか昔、本当に竹槍で爆撃機に立ち向かおうとしていた話を思い出して苦笑していた。
「提督、諜報員からの情報は竹槍という言葉を最後に途絶えてしまい、詳細が分かりません。きっと、竹槍という名前のミサイルではないかと予想します」
「そうだな、そんなところだろう。しかし、ミサイルであったとしても、このオリンポスにとってはたいした影響はないな・・・」
オリンポス号は惑星バンブーの大気圏に突入し、既に水平飛行に移行していた。
惑星バンブーは、陸地のほとんどが100m近い高さの竹林に覆われている。従って、農業は盛んではなく、竹林に覆われていない海洋での漁業が主な産業だった。そして、宇宙からでは撮影できない、竹林に隠された都市や村々が点在しているようだった。また、学術レベルも未知であり、生物学や工学が発達している可能性もあった。
「首都の位置は把握できているのか?」
「はい、提督。赤外線反応により、だいたいの位置は把握できております」
「よろしい。ではそちらへ向かって侵攻し、どこかで威嚇射撃を行い、降伏を促すとしよう・・・」
オリンポス号は既に何十もの惑星を制圧しており、制圧手順はルーチン化したものになっていた。
「提督、飛翔体を確認しました。10体の飛翔体がこちらに向かってきます」
「カメラ映像を出してくれ・・・」
提督と乗組員たちは映像を見て、目を疑った。提督は思わずつぶやいた。
「竹だな・・・」
節の付いた巨大な10本の竹がオリンポス号に迫りつつあった。
「着弾まで、5、4、3、2、1、着弾!」
提督と乗組員たちは衝撃に備えたが、オリンポス号はピクリともしなかった。
「不発弾か・・・?」
「提督、着弾位置の映像出します」
「ん?」
そこにはオリンポス号の底面に刺さった10本の竹が映し出されていた。
「刺さっているのか?」
「いえ、提督。何か、くっついている感じですね。だんだん倒れていってます」
竹は、オリンポス号の飛行に伴う風圧のせいか、徐々に角度が浅くなり、最終的は底面に張り付いた状態になった。
「あれはなんだ?」
「鳥もちみたいなものだと予想いたします」
「どういうことだ? バンブーの軍隊は何がしたいのだろう・・・」
「今、竹槍と言ったか?」
「はい、提督。竹槍です。諜報員からの情報では、惑星バンブーの最終兵器は竹槍とのことです」
提督と呼ばれた男は宇宙戦艦オリンポス号の船長であり、広大な作戦指令室、兼、操縦室の一際高い位置に設けられた船長席に座っていた。
オリンポス号は、全長1000m、全幅200mの紡錘形の巨大な宇宙船である。反重力装置により浮揚し、イオンエンジンにより推進する。全体が、厚さ数mに及ぶ分厚い装甲板に覆われており、かなり強力なミサイルでも装甲板を突破することは不可能だった。
そして、一見のっぺりとした外観だが、上下左右に設けられた無数のカバーを開くと、空対地、空対空と、様々な攻撃兵器が姿を現す。
惑星制圧艦。オリンポス号の使命は、地上からのいかなる攻撃にも耐え、圧倒的な攻撃力で敵勢力を鎮圧し、惑星全土を制圧することである。
「竹槍・・・、コードネームなのだろうか。いくら竹に覆われた惑星とは言え、竹を切っただけの槍で、この宇宙戦艦を落とすつもりか・・・、本気なのか?」
提督は、はるか昔、本当に竹槍で爆撃機に立ち向かおうとしていた話を思い出して苦笑していた。
「提督、諜報員からの情報は竹槍という言葉を最後に途絶えてしまい、詳細が分かりません。きっと、竹槍という名前のミサイルではないかと予想します」
「そうだな、そんなところだろう。しかし、ミサイルであったとしても、このオリンポスにとってはたいした影響はないな・・・」
オリンポス号は惑星バンブーの大気圏に突入し、既に水平飛行に移行していた。
惑星バンブーは、陸地のほとんどが100m近い高さの竹林に覆われている。従って、農業は盛んではなく、竹林に覆われていない海洋での漁業が主な産業だった。そして、宇宙からでは撮影できない、竹林に隠された都市や村々が点在しているようだった。また、学術レベルも未知であり、生物学や工学が発達している可能性もあった。
「首都の位置は把握できているのか?」
「はい、提督。赤外線反応により、だいたいの位置は把握できております」
「よろしい。ではそちらへ向かって侵攻し、どこかで威嚇射撃を行い、降伏を促すとしよう・・・」
オリンポス号は既に何十もの惑星を制圧しており、制圧手順はルーチン化したものになっていた。
「提督、飛翔体を確認しました。10体の飛翔体がこちらに向かってきます」
「カメラ映像を出してくれ・・・」
提督と乗組員たちは映像を見て、目を疑った。提督は思わずつぶやいた。
「竹だな・・・」
節の付いた巨大な10本の竹がオリンポス号に迫りつつあった。
「着弾まで、5、4、3、2、1、着弾!」
提督と乗組員たちは衝撃に備えたが、オリンポス号はピクリともしなかった。
「不発弾か・・・?」
「提督、着弾位置の映像出します」
「ん?」
そこにはオリンポス号の底面に刺さった10本の竹が映し出されていた。
「刺さっているのか?」
「いえ、提督。何か、くっついている感じですね。だんだん倒れていってます」
竹は、オリンポス号の飛行に伴う風圧のせいか、徐々に角度が浅くなり、最終的は底面に張り付いた状態になった。
「あれはなんだ?」
「鳥もちみたいなものだと予想いたします」
「どういうことだ? バンブーの軍隊は何がしたいのだろう・・・」
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