時の墓標
シティの荒廃は中央部へ進むに従ってますますその悲惨さを増して行った。都市の中央部のビルはほとんど倒壊し、地下のガス管の破壊のためか、道路にはいたる所に穴が開いていた。
そしてわずかに残った路面にはかつての生活の名残りである無数の残骸が散らばっていた。いまだに生々しい傷跡を残すこれらの風景は、都市の破壊が壮絶なものであった事を物語っていた。俺はトレーダー達が使用していた古い地図を取り出し方向を確かめ、崩れたビルの間の穴だらけの道路を進んで行った。
シティコンピューターへと続く地下への入り口は比較的容易に見つかった。地上に三角形に突き出した昇降口の入り口に取り付けられた鋼鉄製のドアは塗装が剥げ落ち、見るも無惨な姿ではあったが、その中ほどにはシティコンピューターへの入り口である事を示す文字がくっきりと浮きでていた。
俺はその半開きのまま、錆びついてびくともしない頑丈な鋼鉄製のドアの隙間をくぐり抜け、暗闇の中へと通じる階段を降りて行った。
そしてわずかに残った路面にはかつての生活の名残りである無数の残骸が散らばっていた。いまだに生々しい傷跡を残すこれらの風景は、都市の破壊が壮絶なものであった事を物語っていた。俺はトレーダー達が使用していた古い地図を取り出し方向を確かめ、崩れたビルの間の穴だらけの道路を進んで行った。
シティコンピューターへと続く地下への入り口は比較的容易に見つかった。地上に三角形に突き出した昇降口の入り口に取り付けられた鋼鉄製のドアは塗装が剥げ落ち、見るも無惨な姿ではあったが、その中ほどにはシティコンピューターへの入り口である事を示す文字がくっきりと浮きでていた。
俺はその半開きのまま、錆びついてびくともしない頑丈な鋼鉄製のドアの隙間をくぐり抜け、暗闇の中へと通じる階段を降りて行った。