N博士のヤマト
「なるほど。でも、液体が食品だと、腐ったりするので、補充が大変なんじゃないですか。」
「ふふふ、いつも思うが、君は着眼点がすばらしいな。そして、私が、ずぼらであることもよく理解している。
確かに、補充は大変な労力だ。そんなことで、思索の時間を削られたくない。そこで、この装置には、空気中の二酸化炭素、窒素、水分から液体を合成する装置を組み込んでいる。まあ、10秒で米粒1個分くらいしか作れないがな。そして、この装置は原子力電池で動くので、10年くらい自動で動き続ける。」
「ほう、それはすごい・・・」
エージェントは、ありきたりの返事を返したが、頭の中ではN博士の言葉の意味を解釈し、だんだんその意味の重大さに気づき始めていた。
N博士は実にさらっと話したが、要は、10年間、空気から食料を作り続けることができる、と言ったのではないか。もしそうなら、世界の食糧事情を一変させる大発明なのではないかだろうか。飢餓の克服はもちろん、軍隊の携行食、災害時の備蓄など、利用価値は無限大だ。投資家たちは、巨大なリターンを得ることになるだろう。
しかし、エージェントは驚きを隠したまま、話を続けた。
「N博士、それで、成果はいかがでしたか?」
「うむ、庭に2門置いてみたところ、蚊は全くいなくなり、深く思索ができるようになった。想定通りの成果だ。
そこで、私はひらめいた。人に害を与える虫や動物を自動的に駆除する装置があれば、人々は安心して暮らせるのではないだろうか、と」
「確かにそうですね」
「そこで、今回の発明品を君に見せるとしよう・・・」
エージェントは、10年間、空気から食料を作ることだけでも大発明なのに、いったい何が出てくるのか、期待せざるを得なかった。
「ふふふ、いつも思うが、君は着眼点がすばらしいな。そして、私が、ずぼらであることもよく理解している。
確かに、補充は大変な労力だ。そんなことで、思索の時間を削られたくない。そこで、この装置には、空気中の二酸化炭素、窒素、水分から液体を合成する装置を組み込んでいる。まあ、10秒で米粒1個分くらいしか作れないがな。そして、この装置は原子力電池で動くので、10年くらい自動で動き続ける。」
「ほう、それはすごい・・・」
エージェントは、ありきたりの返事を返したが、頭の中ではN博士の言葉の意味を解釈し、だんだんその意味の重大さに気づき始めていた。
N博士は実にさらっと話したが、要は、10年間、空気から食料を作り続けることができる、と言ったのではないか。もしそうなら、世界の食糧事情を一変させる大発明なのではないかだろうか。飢餓の克服はもちろん、軍隊の携行食、災害時の備蓄など、利用価値は無限大だ。投資家たちは、巨大なリターンを得ることになるだろう。
しかし、エージェントは驚きを隠したまま、話を続けた。
「N博士、それで、成果はいかがでしたか?」
「うむ、庭に2門置いてみたところ、蚊は全くいなくなり、深く思索ができるようになった。想定通りの成果だ。
そこで、私はひらめいた。人に害を与える虫や動物を自動的に駆除する装置があれば、人々は安心して暮らせるのではないだろうか、と」
「確かにそうですね」
「そこで、今回の発明品を君に見せるとしよう・・・」
エージェントは、10年間、空気から食料を作ることだけでも大発明なのに、いったい何が出てくるのか、期待せざるを得なかった。
