現世転生
-修.
「誰かと思ったら、山田じゃないか。今日はいったいどうした。かなりイメチェンしたな。もともとそんなだったっけ。おっと、会議に遅れそうなので、お先に・・・」
営業部に所属する同期の青木だ。俺は、彼が追い越し際に掛けた言葉に違和感を覚えた。
「どうした」って、別にどうもしていない。いつもの通り、朝起きて、ひげをそって、髪を整えて、社員寮の朝飯を食って、会社に向かって歩いている。もうすぐ30歳、独身。どこにでもいるサラリーマン。仕事もある程度こなせるようになり、会社生活は極めて安定している。むしろ、停滞していると言ってもいいくらいだ。
「イメチェン」とも言っていたな。Tシャツにラフなジャケット、綿パンに黒のブリーフケース。ファッションに興味はなく、いつもの無難な格好だ。何がイメチェンなのだろうか。何か停滞感というか、どよーんとした空気でもまとっているように見えたのか。
俺の勤める会社は、従業員1万人ほどの大企業だ。俺は本社にほど近い社員寮に住んでおり、会社まで毎日歩いて通っている。企業が大きければ大きいほど、仕事は細分化、ルーチン化され、変化が少ない。いや変化さえも日常に織り込まれているというべきか。会社生活において、何か驚くようなことは経験したことがない。
「誰かと思ったら、山田じゃないか。今日はいったいどうした。かなりイメチェンしたな。もともとそんなだったっけ。おっと、会議に遅れそうなので、お先に・・・」
営業部に所属する同期の青木だ。俺は、彼が追い越し際に掛けた言葉に違和感を覚えた。
「どうした」って、別にどうもしていない。いつもの通り、朝起きて、ひげをそって、髪を整えて、社員寮の朝飯を食って、会社に向かって歩いている。もうすぐ30歳、独身。どこにでもいるサラリーマン。仕事もある程度こなせるようになり、会社生活は極めて安定している。むしろ、停滞していると言ってもいいくらいだ。
「イメチェン」とも言っていたな。Tシャツにラフなジャケット、綿パンに黒のブリーフケース。ファッションに興味はなく、いつもの無難な格好だ。何がイメチェンなのだろうか。何か停滞感というか、どよーんとした空気でもまとっているように見えたのか。
俺の勤める会社は、従業員1万人ほどの大企業だ。俺は本社にほど近い社員寮に住んでおり、会社まで毎日歩いて通っている。企業が大きければ大きいほど、仕事は細分化、ルーチン化され、変化が少ない。いや変化さえも日常に織り込まれているというべきか。会社生活において、何か驚くようなことは経験したことがない。
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