牛化
-修.
「部品メーカーの営業担当の私におごってもらえるなんて恐縮です。本来ならこちらが接待すべきなのに・・・」
スーツを着た二人のビジネスマンは、中華料理屋の板張りの小上がりで、向かい合って座っていた。
「いやいや、君のところには大変お世話になっているからね。今日はその恩返しだ。うちの開発部門からの無理な注文にも、よく対応してくれているしね・・・」
「いえいえ、そんな・・」
「じゃ、とりあえず乾杯・・」
二人は生ビールで乾杯し、メニューを広げた。
「今日は、会社の金じゃなくて、俺のポケットマネーなんで、こんな町中華で勘弁してくれ。でもね、ここは、そこらの町中華とは一味違うんだよ。」
「と、言いますと?」
「ここは大将が薬膳を勉強していてね、デトックス効果とか、リラックス効果が高い料理を出してくれるんだ。
君も知っている通り、うちは軍事産業だから、何でもかんでも軍事機密で、セキュリティだらけなんだ。まぁ、言わば『セキュハラ』だな。それで、ストレスも溜まるんだが、この店で薬膳スープなんかを飲むと、それが一気に解消されるんだよ。」
「それはありがたいですね。」
「そうそう、薬膳料理をつまみながら酒を飲むと、疲れが取れて、一気に眠たくなる。だいたいどの客も〆に行く前にうたた寝してしまうな。」
「すごいリラックス効果ですね。」
「そうだろ。そこを見てみな。」
男が言われた方向に目を向けると、そこには大きなクッションが置いてあった。
「クッションですか?」
「まあ、枕代わりだな。あっちのテーブル席も椅子がハイバックとか、ソファーになっているだろ。あれも寝るためだ。」
「へぇ・・・、寝ること前提なんですね。」
男は感心したようだった。
「部品メーカーの営業担当の私におごってもらえるなんて恐縮です。本来ならこちらが接待すべきなのに・・・」
スーツを着た二人のビジネスマンは、中華料理屋の板張りの小上がりで、向かい合って座っていた。
「いやいや、君のところには大変お世話になっているからね。今日はその恩返しだ。うちの開発部門からの無理な注文にも、よく対応してくれているしね・・・」
「いえいえ、そんな・・」
「じゃ、とりあえず乾杯・・」
二人は生ビールで乾杯し、メニューを広げた。
「今日は、会社の金じゃなくて、俺のポケットマネーなんで、こんな町中華で勘弁してくれ。でもね、ここは、そこらの町中華とは一味違うんだよ。」
「と、言いますと?」
「ここは大将が薬膳を勉強していてね、デトックス効果とか、リラックス効果が高い料理を出してくれるんだ。
君も知っている通り、うちは軍事産業だから、何でもかんでも軍事機密で、セキュリティだらけなんだ。まぁ、言わば『セキュハラ』だな。それで、ストレスも溜まるんだが、この店で薬膳スープなんかを飲むと、それが一気に解消されるんだよ。」
「それはありがたいですね。」
「そうそう、薬膳料理をつまみながら酒を飲むと、疲れが取れて、一気に眠たくなる。だいたいどの客も〆に行く前にうたた寝してしまうな。」
「すごいリラックス効果ですね。」
「そうだろ。そこを見てみな。」
男が言われた方向に目を向けると、そこには大きなクッションが置いてあった。
「クッションですか?」
「まあ、枕代わりだな。あっちのテーブル席も椅子がハイバックとか、ソファーになっているだろ。あれも寝るためだ。」
「へぇ・・・、寝ること前提なんですね。」
男は感心したようだった。
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