ビクトリーラーメンマンシリーズ第12弾 フルーティーな・・・
俺は調査船でレグラス星のあちこちへフライトし、その土地の農協のような団体で、珍しいフルーツか、他の食材はないか聞いて回った。しかし、想像通り、ほとんど目新しいものは出てこなかった。
そして、もう無理かも・・・と思い始めていた、ある日の夕方、地方の市場で、大きな板の台に、所狭しとフルーツや野菜を広げて売っていたおばあちゃんが新たな情報を教えてくれた。
「ソチ村のはずれに住んでいる佐藤さんなら、何か情報を持っているかも知れないよ。佐藤さんは、インテリさんで物知りだから・・・。」
「そうなんですね、早速行ってみます・・・」
俺は、30分程のフライトで、佐藤さんの家のそばの広場に着陸した。俺が外に出ると、真黒に日焼けした麦わら帽子の佐藤さんが出迎えてくれた。
「はぁ、あんた、ビクトリー・ラーメン社の人かい。こんな辺鄙なところまでよく来たな。新しい食材を探しているって、うーん、そうだなぁ、何かあるかなぁ・・・」
佐藤さんは考え込んだようだ。
「そうだ。今日の作業は終わったんで、良かったら一緒に飲まないか。折角ここまで来てくれたんだから、俺の自慢の酒を味わってくれ。うちに泊まってもいいし・・・」
「宿泊は調査船の中でできますので・・・」
「そりゃ好都合だ。上がって、上がって・・・」
俺は佐藤さんに招かれるまま、家へと上がり込んだ。
「まずは果実の酒だ・・」
佐藤さんは奥から何本かの広口の酒瓶を持ってきた。酒瓶には、かりんやあんずらしきフルーツが漬け込んであった。
「ほれほれ・・・」
俺は勧められるままに酒を試していった。さすがにフルーツが有名な星だけあり、いずれもフルーツの香りが立っておいしい。
「じゃあ次は果実酒だ・・」
佐藤さんは再び奥から何本かの酒瓶を持ってきた。いずれも濁って一見何の酒なのかは分からなかった。
「葡萄酒、リンゴ酒などは一般的だが、アーモンド酒とかメロン酒なんてのはどうだ?」
勧められたアーモンド酒やメロン酒は、もともとの香りが残っており、口当たりも柔らかく、ねっとりとしていた。
少し酔いが回ってきた俺は、佐藤さんがどうやらフルーツ農家というより、酒の開発者であることが判ってきた。
「佐藤さん、これ全部自分で作られたんですね。」
「あー、そうだ。俺の趣味だな、ははは・・・」
「いや、趣味の領域ははるかに超えていますね。すごい・・・」
「そんなにお褒め頂くと照れるな、ははは・・」
俺はもちろんだが、佐藤さんもかなり回ってきたらしく、だんだん俺のぐちを聞いてもらうようになってきていた。
「AIが上司だったり、コスプレイヤーの女性が上司だったり、出張から帰るたびに上司が変わるんですよ。会社は何を考えているのやら・・・」
「そうかぁ、会社勤めは大変だな~」
「そうなんですよ。そして、今回の上司、俺をこのレグラス星に行って来いって言った上司。誰だと思います?」
「さぁ、想像がつかんなぁ。」
「なんとアイドルですよ。まだ25歳で、俺より10個くらい下ですよ。しかもアイドルグループの名前が『フルーティー』ですって・・、新しいフルーツでタイアップするから探して来いって・・、どう思います?」
「そりゃ、責任重大じゃないか。しかたない、今日はとっておきの奴を出してやるよ。これをお土産にして、そのおねえちゃんの機嫌を取りな。」
そして、もう無理かも・・・と思い始めていた、ある日の夕方、地方の市場で、大きな板の台に、所狭しとフルーツや野菜を広げて売っていたおばあちゃんが新たな情報を教えてくれた。
「ソチ村のはずれに住んでいる佐藤さんなら、何か情報を持っているかも知れないよ。佐藤さんは、インテリさんで物知りだから・・・。」
「そうなんですね、早速行ってみます・・・」
俺は、30分程のフライトで、佐藤さんの家のそばの広場に着陸した。俺が外に出ると、真黒に日焼けした麦わら帽子の佐藤さんが出迎えてくれた。
「はぁ、あんた、ビクトリー・ラーメン社の人かい。こんな辺鄙なところまでよく来たな。新しい食材を探しているって、うーん、そうだなぁ、何かあるかなぁ・・・」
佐藤さんは考え込んだようだ。
「そうだ。今日の作業は終わったんで、良かったら一緒に飲まないか。折角ここまで来てくれたんだから、俺の自慢の酒を味わってくれ。うちに泊まってもいいし・・・」
「宿泊は調査船の中でできますので・・・」
「そりゃ好都合だ。上がって、上がって・・・」
俺は佐藤さんに招かれるまま、家へと上がり込んだ。
「まずは果実の酒だ・・」
佐藤さんは奥から何本かの広口の酒瓶を持ってきた。酒瓶には、かりんやあんずらしきフルーツが漬け込んであった。
「ほれほれ・・・」
俺は勧められるままに酒を試していった。さすがにフルーツが有名な星だけあり、いずれもフルーツの香りが立っておいしい。
「じゃあ次は果実酒だ・・」
佐藤さんは再び奥から何本かの酒瓶を持ってきた。いずれも濁って一見何の酒なのかは分からなかった。
「葡萄酒、リンゴ酒などは一般的だが、アーモンド酒とかメロン酒なんてのはどうだ?」
勧められたアーモンド酒やメロン酒は、もともとの香りが残っており、口当たりも柔らかく、ねっとりとしていた。
少し酔いが回ってきた俺は、佐藤さんがどうやらフルーツ農家というより、酒の開発者であることが判ってきた。
「佐藤さん、これ全部自分で作られたんですね。」
「あー、そうだ。俺の趣味だな、ははは・・・」
「いや、趣味の領域ははるかに超えていますね。すごい・・・」
「そんなにお褒め頂くと照れるな、ははは・・」
俺はもちろんだが、佐藤さんもかなり回ってきたらしく、だんだん俺のぐちを聞いてもらうようになってきていた。
「AIが上司だったり、コスプレイヤーの女性が上司だったり、出張から帰るたびに上司が変わるんですよ。会社は何を考えているのやら・・・」
「そうかぁ、会社勤めは大変だな~」
「そうなんですよ。そして、今回の上司、俺をこのレグラス星に行って来いって言った上司。誰だと思います?」
「さぁ、想像がつかんなぁ。」
「なんとアイドルですよ。まだ25歳で、俺より10個くらい下ですよ。しかもアイドルグループの名前が『フルーティー』ですって・・、新しいフルーツでタイアップするから探して来いって・・、どう思います?」
「そりゃ、責任重大じゃないか。しかたない、今日はとっておきの奴を出してやるよ。これをお土産にして、そのおねえちゃんの機嫌を取りな。」
