【バランシング・ダンジョン】いばら
「作戦失敗ですね。」
リーダーは冷静な口調で続けた。
「水属性魔法で霧でも出してみますか? 目くらましになりますよ。」
「何も見えないのは、こちらにとってもリスキーだな。あちらだけ見えなくはならないだろうか。」
「そうですね。目つぶしでも買っておけば良かったんですけどね・・・」
と、ヒーラー。
「目つぶしねぇ・・・・」
「そうだ!」
俺はさっきの攻撃で壁に矢が当たった光景を思い出して閃いた。このフロアの壁は削りかすが出るようにプログラムされている。
「奴の頭上の天井に矢を打ち込んで、天井の削りかすを奴に降らせるんだ・・・」
フロアボスは階段の上に陣取って動かない。削りかすが降ってきたときに、どのような反応を示すか分からないが、やってみる価値はある。
再び俺のキャラが目覚めたので、作戦を実行することにした。
「じゃ、始めますよ。それ行け・・・」
アーチャーはすごい勢いで矢を天井に向かって放ち始めた。
ボスキャラは矢が自分に向かって飛んできているわけではないので、最初は何も反応しなかったが、だんだん天井から削りかすが降ってくるにつれて、目をしぱしぱし始めた。やはり目にゴミが入ると駄目なようだ。なんとリアルな・・・。
「いけるぞ!」
目が見えにくいせいか、つる攻撃もほとんどなく、俺は一気に間合いを詰め、本体に切りつけ、あっけなくボスを倒すことができた。
「バランシング・ダンジョン、奥が深すぎる・・・」
もしアーチャーがいなかったら、もし矢が壁に当たらなかったら、もし削りかすが落ちるのを見逃していたら、このフロアボスは倒せなかったかもしれない。戦力だけでもダメ、戦略だけでもダメ、運の要素もある。果たして、次のフロアでは生き残れるだろうか。俺は、全く確信が持てないまま、下のフロアへ続く階段を下りて行った。
おしまい
リーダーは冷静な口調で続けた。
「水属性魔法で霧でも出してみますか? 目くらましになりますよ。」
「何も見えないのは、こちらにとってもリスキーだな。あちらだけ見えなくはならないだろうか。」
「そうですね。目つぶしでも買っておけば良かったんですけどね・・・」
と、ヒーラー。
「目つぶしねぇ・・・・」
「そうだ!」
俺はさっきの攻撃で壁に矢が当たった光景を思い出して閃いた。このフロアの壁は削りかすが出るようにプログラムされている。
「奴の頭上の天井に矢を打ち込んで、天井の削りかすを奴に降らせるんだ・・・」
フロアボスは階段の上に陣取って動かない。削りかすが降ってきたときに、どのような反応を示すか分からないが、やってみる価値はある。
再び俺のキャラが目覚めたので、作戦を実行することにした。
「じゃ、始めますよ。それ行け・・・」
アーチャーはすごい勢いで矢を天井に向かって放ち始めた。
ボスキャラは矢が自分に向かって飛んできているわけではないので、最初は何も反応しなかったが、だんだん天井から削りかすが降ってくるにつれて、目をしぱしぱし始めた。やはり目にゴミが入ると駄目なようだ。なんとリアルな・・・。
「いけるぞ!」
目が見えにくいせいか、つる攻撃もほとんどなく、俺は一気に間合いを詰め、本体に切りつけ、あっけなくボスを倒すことができた。
「バランシング・ダンジョン、奥が深すぎる・・・」
もしアーチャーがいなかったら、もし矢が壁に当たらなかったら、もし削りかすが落ちるのを見逃していたら、このフロアボスは倒せなかったかもしれない。戦力だけでもダメ、戦略だけでもダメ、運の要素もある。果たして、次のフロアでは生き残れるだろうか。俺は、全く確信が持てないまま、下のフロアへ続く階段を下りて行った。
おしまい
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