サルベイジャー

「無効化と乗っ取り・・・、どうやって?」
「詳細を説明します。頭部に内蔵した電磁パルス発生装置により、敵AI兵器の制御ユニットの電磁破壊、偽のコードを送ることによる偽装、制御ユニットにウイルスを送り込むことによる乗っ取りなどを行います。」
「そんな・・・」
 巧には、敵の兵器を無効化したり、乗っ取ったりすることができるなんて信じられなかった。そんなすごい機能があるなら無敵なんじゃないのか。もしそうなら、こいつが電気室でやられていた理由がわからない。やられた時点でデータ消去されているため、回答は得られないかもしれないが、巧は聞かずにはいられなかった。

「そんなすごい攻撃機能があるのになんでやられていたんだ、覚えてないかもしれないけど・・・」
「前回、レーザー砲で銃撃されてしまった理由は、敵が突然現れて、敵の解析が間に合わなかったためです。しかし、被弾後に残りの動力で戦闘解析を行い、対策を組み込みファームウエアを263バージョンにアップデートしていますので、二度と同じことになりません。」

「アップデートだって・・・。いや、それ以前に、前回の攻撃を記憶しているのか?」
「本機には自己学習機能が備わっていますので、すべての攻撃の記録は消去せず、攻撃を受けるたびに最善の戦略を検討し、対策を組み込んで自己のファームウエアをアップデートしています。」
「もしや、どんどん強くなるってこと・・・」
「そのように設計されております。」
「・・・・」
 巧は言葉を失った。

 何かすごいものを起動してしまったようだ。何者か分かった後は、制御モジュールを外してそれだけ持って帰ろうと思っていたが、俺はどうすればいいんだろう。巧はどうすべきか分からなくなっていた。すでに自律動作を始めたAIロボットを停止できるのだろうか。
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