サルベイジャー
そして数分後、AIロボットの起動シーケンスが完了した。
「イニシャライズ完了しました。所属部隊名、命令者、コードを設定してください。」
「ん・・・?」
巧は何が起こっているのか分からなかった。しかし、AI兵器は、工場から出荷されたのち、どこかの軍で開封され、イニシャライズされることを考えると、音声で色々な設定をしていくステップなのかもしれない。黙っていても設定が完了しないので、巧は適当に設定してみることにした。
「所属部隊名は『巧防衛隊』、命令者は『巧司令』、コードは『001』」
勝手に巧司令と名乗ってみたが、何か裏付けを求められるかもしれない、巧は一瞬考えたが、それは杞憂に終わった。
「所属部隊名『巧防衛隊』、命令者『巧司令』、コード『001』で設定しました。命令者『巧司令』の声紋を登録しますので、発声ください。」
「俺が巧司令だ。」
「声紋を登録しました。もし追加設定があれば設定を継続してください。追加設定がなければ巧司令からの命令を待ちます。」
AIロボットは沈黙した。巧は適当にでっち上げたが、案外簡単に設定が完了したことに驚いた。戦場ではできるだけ短時間で実戦投入できることが求められると考えると当然なのかもしれない。しかし、肝心のこのAIロボットが何者なのかは全く分かっていない。巧は思い切って質問してみることにした。
「001、自己の仕様を説明せよ。」
「本機はソリュート・コーポレーション製 自立型AI兵器アルファ・ワンです。バージョンはファイナル・キャンディデート263です・・・」
「えっ、『キャンディデート』って候補者っていう意味だろ、最終版じゃないってことか?」
巧は思わず話をさえぎった。
「質問に回答します。本機の制御モジュールは最終製品版の候補であるプロトタイプ263バージョンです。」
「プロトタイプ・・・、ますますわからんな。とりあえず、説明を続けてくれ。」
「了解、本機は原子力電池駆動で連続稼働時間・・・、最大出力は・・・」
どうやら、巧を襲ったAI兵器の胴体や脚部の機能の説明までしてくれているらしく、説明は延々と続いた。
そして、最後に攻撃機能の説明となった。
「次に、本機の攻撃機能は、電磁パルス攻撃によるAI兵器の無効化並びに乗っ取りです・・・」
「えっ、なんだって・・・」
巧は耳を疑った。
「リピートいたします。本機の攻撃機能は、電磁パルス攻撃によるAI兵器の無効化並びに乗っ取りです。」
001は何事もなかったように繰り返した。
「イニシャライズ完了しました。所属部隊名、命令者、コードを設定してください。」
「ん・・・?」
巧は何が起こっているのか分からなかった。しかし、AI兵器は、工場から出荷されたのち、どこかの軍で開封され、イニシャライズされることを考えると、音声で色々な設定をしていくステップなのかもしれない。黙っていても設定が完了しないので、巧は適当に設定してみることにした。
「所属部隊名は『巧防衛隊』、命令者は『巧司令』、コードは『001』」
勝手に巧司令と名乗ってみたが、何か裏付けを求められるかもしれない、巧は一瞬考えたが、それは杞憂に終わった。
「所属部隊名『巧防衛隊』、命令者『巧司令』、コード『001』で設定しました。命令者『巧司令』の声紋を登録しますので、発声ください。」
「俺が巧司令だ。」
「声紋を登録しました。もし追加設定があれば設定を継続してください。追加設定がなければ巧司令からの命令を待ちます。」
AIロボットは沈黙した。巧は適当にでっち上げたが、案外簡単に設定が完了したことに驚いた。戦場ではできるだけ短時間で実戦投入できることが求められると考えると当然なのかもしれない。しかし、肝心のこのAIロボットが何者なのかは全く分かっていない。巧は思い切って質問してみることにした。
「001、自己の仕様を説明せよ。」
「本機はソリュート・コーポレーション製 自立型AI兵器アルファ・ワンです。バージョンはファイナル・キャンディデート263です・・・」
「えっ、『キャンディデート』って候補者っていう意味だろ、最終版じゃないってことか?」
巧は思わず話をさえぎった。
「質問に回答します。本機の制御モジュールは最終製品版の候補であるプロトタイプ263バージョンです。」
「プロトタイプ・・・、ますますわからんな。とりあえず、説明を続けてくれ。」
「了解、本機は原子力電池駆動で連続稼働時間・・・、最大出力は・・・」
どうやら、巧を襲ったAI兵器の胴体や脚部の機能の説明までしてくれているらしく、説明は延々と続いた。
そして、最後に攻撃機能の説明となった。
「次に、本機の攻撃機能は、電磁パルス攻撃によるAI兵器の無効化並びに乗っ取りです・・・」
「えっ、なんだって・・・」
巧は耳を疑った。
「リピートいたします。本機の攻撃機能は、電磁パルス攻撃によるAI兵器の無効化並びに乗っ取りです。」
001は何事もなかったように繰り返した。
