サルベイジャー

 巧は計画通り、制御ユニットを頭部に戻してAIロボットから取り外した。そして今度はAI兵器の頭部の分解を始めた。頭部は大きく、重量もあるため、そのままでは持ち上げることができなかった。このため、ひしゃげたロケットランチャーやニードルレーザーを取り除いて軽くして、ようやく取り外すことに成功した。

 やはり頭部のアダプターは互換性が保たれており、難なくAIロボットの頭部をAI兵器の胴体に取り付けることができた。4mのAI兵器の頭部は武器もあったせいかかなり大きかったのに対して、AIロボットの頭部はのっぺりした小さなドーム状のため、取り付けるとバランスの悪さが際立ったが、まあ動作には支障ないだろう。

 取り付けてしばらくすると、何事もなかったように頭部周囲のインディケーターが点滅を始めた。どうやら再起動しているらしい。
「おおっ・・・」
 射撃されることはないとわかっていたが、巧は反射的に後ろに下がった。こんなに簡単に再起動するとは予想していなかったせいもある。

「イニシャライズ開始、周辺ユニットを確認中・・・・」
 突然、AIロボットの頭部が話し出した。
「こいつ、しゃべりながら起動するのか・・・」
 巧はAI兵器の起動シーケンスを見たことはなかったし、ましてやAI兵器が何かを話しながら起動するというのは聞いたこともなかった。巧はますますAIロボットに興味が沸いた。

 AIロボットが話し出すのと同時に、胴体から何かの動作音が聞こえはじめ、6本の脚もわずかに動きだした。AIロボットは動力が尽きた時点でメモリーはクリアされているため、制御ユニットは初期状態に戻ったと予想される。そして、どんな兵器、胴体、脚部が装着されているか自己診断しているのだろう。
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