【明け方】

法「お前っ、またやったな？！
朦朧としてはいるがかろうじて意識がある劉封と側に散乱する薬らしきラベルの貼ってある瓶
錠剤の梱包されたシート、ラベルをよく見れば全てあらゆるダウナー系統の精神薬または睡眠薬がわんさか転がっている個人輸入でもしないと手に入らないモノまであり法正は絶句した。
過去何度か劉封が薬のチャンポンをして介抱したことがあったが今回は酷すぎる
封「眠れ、ないんだ…
不眠により導入剤を常用していたがそれが効かなくなりついには睡眠薬を処方されたもののやがてそれも効かなくなって行きどうやって購入したかは定かではないが自分で買い込んでまで不安と眠れない辛さをなんとかしようとここまでなってしまったのだ
法「この…バカがっ！
封「ごめんな、さぃ………
まわる意識の中で掠れた声で許しを乞う劉封。
法「謝罪などいりませんよ、礼ならいくらでももらってやるつもりなので
殴ったところでこの状態で彼は理解できないだろうことはわかっていたので冷静に劉封に回復体位をとらせ水を持って彼の右腕あたりに片膝をついてかかりつけの病院に連絡する。
その間に脈は取っていたが延々と謝罪の言葉を口にする劉封がいつの間にか黙ってしまい不安に駆られた法正は劉封の口元に耳を寄せて呼吸を確認した。
法「あれだけやらかしてよくもまあ呑気に寝やがりましたね…
眉間にさらに深いシワが寄ったが劉封がようやく眠れたことに安堵した。