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悪党と家畜
あなた
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「あなたにはまた借りを作ってしまいましたね」
法正が飼っている女(蕾実)の血を夢中になって貪っていたらこのざまだ、ようやく満たされて気がつけば失血死寸前後もう少し遅れていたら死んでいたであろう。
「全く俺としたことが…、自分でしでかしたことにどう制裁を加えるかすべが思いつかない」
蕾実の首筋にある噛み跡にはわざと家にあった切れ味のいいナイフで法正自ら傷をつけて跡を隠し痴情のもつれでという言い訳をして病院に駆け込んだ。
幸いほかに外傷や字は見当たらなかったので医者にDVとして通報はされなかったがひどく軽蔑された目を向けられたが良しとしよう。
病室に入ろうとしたときに看護師に彼女さんは無事ですよ、もうこんなことしちゃダメですよと釘をさされた。
ごもっともで言い返す気にもならない。
「加減はどうですか?
「最悪ですわ、眠っていてもめまいが…」
顔面蒼白の蕾実が少しだけ毒を吐いたが咎を受けるべく法正は何も言わないことにした。
「俺が悪かったです…加減できなかったので」
「でも私の血を飲まなければあなたも死んでしまいますし他に失血死するお嬢様(客)が出てしまうでしょう?」
「これでよかったとでもいうおつもりですか?言動がまるで修道女のようですよ。」
目の前の彼女【蕾実】に良質な赤肉を食わせ高いサプリメントや上等な茶を与え血を肥えさせるために仕事にかまけていた俺が全部悪い。
いっそ罵って手酷く詰ってくれれば気が楽という考え方が頭によぎる。
こんなのは俺の思う報復じゃない欺瞞だ。
それは生き血を啜る人ならざるもの法正へ対して家畜【#lay#】なりの報復なのかもしれない。
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