第一章 非日常へ

学校の門を出るとピチューが待っていた。
初等部の始業式は早めに終わっていたようだ。
帰宅するために駅へと向かう。

「早く帰ろ。お兄ちゃん朝ごはん食べてないんでしょ」

「なんかおなかすきすぎておなか痛くなってきた…」

「だからちゃんと前日のうちに支度を済ませて、早起きもしてっていつも言ってるんでしょ!しっかりしてよね」

「ごめん…」

妹のピチューの方がしっかりしてるな。
僕も兄としてしっかりしなければ!

「まってお兄ちゃん、乗る電車の方面逆~!」

駄目かもしれない。
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