第一章 非日常へ

教室に着いてからは新しい担任の説明を聞き、そのまま指示に従い始業式で校長の話を聞き、その後教室に戻りクラスメイト全員で一言ずつ簡単な自己紹介をし、そのまま今日は解散となった。

「やっぱり校長の話聞かなきゃいけないのはめんどくさいけどこういう日は早く帰れていいね」

「ぼくは校長の話面白いと思うけどな~」

意外。カービィは人の話を聞かないタイプだと思ってたんだけどな。

「あ、そうだ!久しぶりに一緒に帰ろうよ。ピチューもカービィに会いたがってたし」

僕とカービィは家も近いし少し前までは一緒に帰っていたのだが、最近は一緒に帰ることも少なくなった。

「あ~ごめん。今日寄らなきゃいけないところがあって…」

やっぱりカービィは最近忙しいようだ。

「ずっと気になってたんだけどカービィって放課後どこによってるの?」

習い事をやっているという話は聞かないし、部活も僕と同じ帰宅部。…まあ無所属だ。
中三とはいえ僕たちが通う学校はそのまま高等部に内部進学できるから塾というわけでもなさそうだ。

「ごめ~ん。今はまだ内緒!いつか教えるよ」

「気になるけどカービィがそういうならいいか」

あまり人のこと詮索しすぎるのもよくないしね。

「じゃあまたね~!」

カービィは僕に手を振った後駆け出して行った。
僕も早く帰宅するか。朝ごはん食べてない分おなかすいてるから早くお昼ごはんとりたいし。








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