第一章 非日常へ
ジリリリリッ
目覚まし時計の音が鳴り響く。
「ん…まだあと10分…」
「お兄ちゃん時計もうなってるよ!早く起きて!」
ピチューの声でなんとか目覚める。
なんだか長い夢を見た気がする…
「今日から学校の授業も始まるし、それに今日から秘密結社のファイターなんだよ!」
そうそうあの秘密結社に僕たちが招待される夢…って。
「夢じゃなかった…?」
「お兄ちゃんまだ寝ぼけてるのっ!?周りを見渡してみて」
言われた通りに周りを見る。
ここはいつもと変わらない僕の部屋だ。
でも僕の寝てる場所が変だ。何故か床で寝ていた。
「僕なんで床で…」
「昨日秘密結社のアジトから帰ってきた後、疲れてすぐ寝ちゃったんじゃん」
そうだ。思い出した。
帰る前にリンクさんとマスターに能力の使い方を教えてもらったんだ。僕とピチューの能力は雷を出して戦うものだった。
昔憧れていたヒーローみたいにかっこいい技が使えるのがうれしくて、家に帰ってからもこっそり手元に電気を出して必殺技を考えたりしていたら疲れてそのまま寝ちゃったんだ…
「慣れてないうちは疲れるんだから無駄使いしないようにって言われてたのに」
マスター曰く、ファイターの能力はイメージをこの世界に無理やり顕現させているものであって、想像力を使うからかなり脳が疲れるらしい。
「ところでピチュー、今って時間どれくらい?」
「昨日と同じくらいの時間。急がないと遅刻しちゃうよ」
「やっばい!先に駅いってて」
「わかった~」
慌てて着替えてリュックの中に必要な教材を詰める。
朝ごはんを食べるのは諦めて、玄関の扉を開ける。
この春から中学三年生。そして秘密結社SMASHのファイター。
僕はこの街で憧れ続けていたヒーローになるため、今駆け出していく。
第一章 終
目覚まし時計の音が鳴り響く。
「ん…まだあと10分…」
「お兄ちゃん時計もうなってるよ!早く起きて!」
ピチューの声でなんとか目覚める。
なんだか長い夢を見た気がする…
「今日から学校の授業も始まるし、それに今日から秘密結社のファイターなんだよ!」
そうそうあの秘密結社に僕たちが招待される夢…って。
「夢じゃなかった…?」
「お兄ちゃんまだ寝ぼけてるのっ!?周りを見渡してみて」
言われた通りに周りを見る。
ここはいつもと変わらない僕の部屋だ。
でも僕の寝てる場所が変だ。何故か床で寝ていた。
「僕なんで床で…」
「昨日秘密結社のアジトから帰ってきた後、疲れてすぐ寝ちゃったんじゃん」
そうだ。思い出した。
帰る前にリンクさんとマスターに能力の使い方を教えてもらったんだ。僕とピチューの能力は雷を出して戦うものだった。
昔憧れていたヒーローみたいにかっこいい技が使えるのがうれしくて、家に帰ってからもこっそり手元に電気を出して必殺技を考えたりしていたら疲れてそのまま寝ちゃったんだ…
「慣れてないうちは疲れるんだから無駄使いしないようにって言われてたのに」
マスター曰く、ファイターの能力はイメージをこの世界に無理やり顕現させているものであって、想像力を使うからかなり脳が疲れるらしい。
「ところでピチュー、今って時間どれくらい?」
「昨日と同じくらいの時間。急がないと遅刻しちゃうよ」
「やっばい!先に駅いってて」
「わかった~」
慌てて着替えてリュックの中に必要な教材を詰める。
朝ごはんを食べるのは諦めて、玄関の扉を開ける。
この春から中学三年生。そして秘密結社SMASHのファイター。
僕はこの街で憧れ続けていたヒーローになるため、今駆け出していく。
第一章 終
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