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お礼画面

お礼画面③です。呪術で五条悟とのお話です。宜しければ見ていってください!
スキボタン押してくださり、ありがとうございました(o^^o)
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久しぶりに怒られた。それはもうこっぴどく。

確かに任務をこなして報告をせず、疲れた身体のまま何も考えられず、高専にももどらず公園でボーッとしてたのは悪かったと思う。

でも送ったはずのメールがまさか電波障害で届いてないなんて思わないじゃない。


学生時代は、怒られても勝手にやってろぐらいでなんとも思わなかったのに、大人になってから怒られるとダメージというか、傷つく部分が違う気がする。

「・・・はあ。」

「やっほー」

高専の廊下を歩いていれば、前方から軽快な声が聞こえた。

顔を見るまでもない。悟だ。


「・・・なに」


「あははいつになく不機嫌だね、生理前?」


うざい。こういうデリカシーの欠けらも無いところが本当に嫌い。


「・・・女の敵」


「あはははは、すごい顔。そんな可愛そうな子にジャーン」


悟のポケットから出されたのは、ケーキ屋のスイーツ食べ放題のクーポン券だった。


「え!!!!くれるの??」


「うん。僕と一緒に行こう。どう?」

どう?と聞かれても、大好きなケーキ食べ放題。行かないわけがない。

「行く!!!行こ!!!」


ゲンキンだなあ、なんて言葉が聞こえた気がしたけど、聞こえないふりをして、ケーキ屋に向かった。





「わ〜!!どれも美味しそう!!」


「いちごのケーキに、チョコのケーキ、モンブラン、タルトに、かぼちゃプリンに、シュークリーム・・・」


「そんなに食べると太るよ〜」


「うるさいなあ、連れてきた五条に責任がある」


「もう乗りきらないから、こっち乗せな」


「・・・うん、ありがとう」


悟なりの気遣いに少し嬉しく思い、素直にロールケーキとチーズケーキをトレイに乗せた。



『ね、あの人身長高いね、かっこいい』

『隣に居る人彼女かな』

『苗字で読んでたし違うんじゃない?』

『目元なんで隠してるんだろう、気になる』

『男の人がケーキバイキングにきてるの、めっちゃいい』


ケーキから目を離せば、いつの間にか店内がザワついていた。


「・・・またこれだ」


私がため息を着いた隙に、悟が券をつかい、いつの間にかお金まで払っており、私は悟に後で返すね、と告げた。

するといつものように、

「毎秒ごとに利子つくからね、高いよ〜」

と言って、鼻歌を歌いながら手前の席に座り、私にソファ席を譲る。



こうして、さり気なく女の子扱いをしてくれたり、気を使ってくれるところが、実は好き。

少し心がじわじわと暖かくなっていたのに、誰かの心ない声が耳に入る。


『てかつれの女ずーっとブスっとしてんね、可愛くない』

『てか彼女じゃないなら声掛けに行かない?』

『いいね!てかまじでイケメン・・・』



ブスっとしてるのは、今日夜蛾校長にこっぴどく叱られたからで。
ブスっとしてるのは、悟の前では素直になれないからで。
素直になれないのは性分だし、仕方ないじゃない。


「はい、あーん」


悟が私の前にケーキを差し出した。


「・・・悟」


普段は意地を張って呼べないその名前が口から自然にでた。

「すごい怖い顔してるねえ。」


フォークに刺さっているショートケーキを口に含む。

甘酸っぱさとクリームの甘さが口の中に広がった。
美味しい。

「・・・」


ごくんとケーキを飲み込んだ。


「・・・だって悟、目立つ」


「え?なになに?ヤキモチ??」


「・・・・・・・・・」

しまった。失言だった。恥ずかしさやら、悔しさで顔が熱くなるのがわかった。


「くっく・・・可愛いねえ」 


悟が私の頬を優しくさすった。


デリカシーがないし、飄々としているなんだかムカつく男だけど、その暖かくて大きい手は私を安心させるには十分なのだ。


「じゃあ見せつけてやろうか」


「は?」


「今日は元気づける日だからね。そうと決まれば、はい、あーんして。僕が全部食べさせてあげる」


「はあああああ?!」


「はいはい、意地はらないの」


「まって、無理恥ずかし・・・んぐ」


目の前に座っている男はニヤニヤしていて、なんだか気を良くさせてしまったらしく、次々と口にケーキを運んでくる。

こんなのバカがつくカップルのまさにそれ・・・、なんて思いながら、ケーキは悟の甘やかしで倍増しで美味しく感じて、私は素直に口を開けた。

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