風柱と
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意識がハッキリとしてやっとわかったのだが、恐らく病なのだろう、目元が壊死しているのか、紫色に変色していて痛ましい。
それに、理由が説明できないものの、なんとなく具合が悪いのではないかと感じた。
「私は大丈夫です。それよりお館様、具合が悪いのではないのですか、私のことは良いので・・・」
「ありがとう。実弥から聞いたとおり、いやそれ以上に優しい子だね。」
あまり人から言われなれない言葉にも、師範が自分の話をしていたのにも、びっくりしてしまい、言葉が出なかった。
私は思わず、今度こそきちんと起き上がり頭を深く下げた。
「・・・それは実弥に教えてもらったのかな。」
それ、とは私のお館様に対する言葉や態度だろうか。
何か失礼な態度だったんだろうか?!
「あの、御無礼をしてしまったのならすみません。敬語も丁寧語もなってないですが、これは師範のせいではないのです、私が・・・あ、師範ではなくて不死川さんが」
ああ、継子ではないのにまた師範と呼んでしまった、どうしよう、師範じゃなくて不死川さんに殺される。
「ふふふ、名前、君と実弥のことは知っているよ。」
「僕はね、お館様なんて呼ばれているけど、私は偉くもなんともないんだよ。皆が善意でそれその如く扱ってくれているだけなんだ。」
「それは、存じております。不死川さんが、色々と教えてくださいました。」
そう、師範は私によく言っていた。
「敬語は使えねェといずれ恥をかくぞォ・・・」
と。
それに対して、毎回
「・・・師範はどこかで恥をかいたことがあるのですか?」
と聞けば、鬼の形相で睨まれて。
「・・・・・」
「顔が怖いです、師範。」
いつものように返した時、ある日師範は私にこう言った。
「お前は、お館様に無礼なことすんじゃねェぞ・・・ 。御館様はなァ・・・」
と師範は御館様について30分もの時間をかけて話を始めたことがあったのだ。
その時に話していたことといえば、お館様は隊士の名前を全て把握していること、みんなが善意で扱っているだけと言っているが、そうさせてもらうのが礼儀として普通であること、全ての元凶である鬼舞辻無惨を滅するために、鬼殺隊を統括して支えていること、鬼殺隊の人を自分の子どもたちと思っていることを教えてくれた。
「実弥・・・」
そう言うとお館様は、こちらを見つめてにこりと柔らかく笑った。
「名前・・・実弥は1人でどんどん突き進んで行って、自分のことを省みないから・・・・・・頼んだよ」
お館様直々に頼まれ、私は驚くと同時に、師範のことをよくわかっている、と思い満面の笑みでその頼みを承諾した。
それに、理由が説明できないものの、なんとなく具合が悪いのではないかと感じた。
「私は大丈夫です。それよりお館様、具合が悪いのではないのですか、私のことは良いので・・・」
「ありがとう。実弥から聞いたとおり、いやそれ以上に優しい子だね。」
あまり人から言われなれない言葉にも、師範が自分の話をしていたのにも、びっくりしてしまい、言葉が出なかった。
私は思わず、今度こそきちんと起き上がり頭を深く下げた。
「・・・それは実弥に教えてもらったのかな。」
それ、とは私のお館様に対する言葉や態度だろうか。
何か失礼な態度だったんだろうか?!
「あの、御無礼をしてしまったのならすみません。敬語も丁寧語もなってないですが、これは師範のせいではないのです、私が・・・あ、師範ではなくて不死川さんが」
ああ、継子ではないのにまた師範と呼んでしまった、どうしよう、師範じゃなくて不死川さんに殺される。
「ふふふ、名前、君と実弥のことは知っているよ。」
「僕はね、お館様なんて呼ばれているけど、私は偉くもなんともないんだよ。皆が善意でそれその如く扱ってくれているだけなんだ。」
「それは、存じております。不死川さんが、色々と教えてくださいました。」
そう、師範は私によく言っていた。
「敬語は使えねェといずれ恥をかくぞォ・・・」
と。
それに対して、毎回
「・・・師範はどこかで恥をかいたことがあるのですか?」
と聞けば、鬼の形相で睨まれて。
「・・・・・」
「顔が怖いです、師範。」
いつものように返した時、ある日師範は私にこう言った。
「お前は、お館様に無礼なことすんじゃねェぞ・・・ 。御館様はなァ・・・」
と師範は御館様について30分もの時間をかけて話を始めたことがあったのだ。
その時に話していたことといえば、お館様は隊士の名前を全て把握していること、みんなが善意で扱っているだけと言っているが、そうさせてもらうのが礼儀として普通であること、全ての元凶である鬼舞辻無惨を滅するために、鬼殺隊を統括して支えていること、鬼殺隊の人を自分の子どもたちと思っていることを教えてくれた。
「実弥・・・」
そう言うとお館様は、こちらを見つめてにこりと柔らかく笑った。
「名前・・・実弥は1人でどんどん突き進んで行って、自分のことを省みないから・・・・・・頼んだよ」
お館様直々に頼まれ、私は驚くと同時に、師範のことをよくわかっている、と思い満面の笑みでその頼みを承諾した。