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風柱と

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目を開ければ、木目状の知らない天井が広がっていた。

師範の屋敷じゃない・・・。


名前、君は誇っていいんだよ。君の特別な力は、鬼にも通用して、多くの人を救ってきたんだから。それは、決して誰にでもできることではないよ。」


心地よくて柔らかい、でも、どこか高揚する声が耳にはいる。

優しい言葉に、音もなく涙が溢れ頬を伝って、枕に落ちた。

声のする方に目を向けると、そこには髪が黒く、肩幅ぐらいの男の人が座っていた。


あったことはもちろん、どんな方か聞いたこともないのに、一目みた瞬間に、師範が話していたお館様だということがわかり、思わず

「お館様!」

と口に出し、起き上がっていた。

急に起き上がった反動で頭がくらりとし、布団に手をついてしまう。

「無理をしてはいけないよ。君は、柱合会議の前に倒れてしまったんだ」


そうだ。私、知らない人に囲まれて息が苦しくなって・・・柱合会議?!?!

なぜ自分が柱しか参加出来ない柱合会議に呼ばれたかわからず、混乱する。


「あの、ご迷惑おかけして申し訳ありません。」


「そんなことはいいんだよ。私も君のことを知っていたのに、配慮が足りなかった。どうしても柱と会わせたくてね。」


あの派手な人も、白蛇を巻いた人も、炎のように熱い人も、お経を唱える人も・・・柱?


唖然としている私にお館様は、にこりと優しく微笑んだ。

その優しい微笑みと視線は、兄を思い出させた。
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