風柱と
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任務と同様に、師範を追って走る。
"殺"を背負った背中は、走りながらも無駄な動きは一切ない。
大きい背中だなあ・・・
そう思っていると師範は急に足を止め、振り向いた。
他のこと考えてるってバレたのかなと思いつつ、不安げな表情で見つめる。
「?」
「いつもみたいに師範って呼ぶんじゃねェぞ・・・
。」
「・・・はい。」
いつも言っている「師範って呼ぶなって言ってんだろォ・・・」という軽い注意じゃない、本気の注意に私は息を飲んだ。
しばらくすると大きな御屋敷の前で師範は止まり、入っていく。
藤の花の匂いも家紋もない・・・藤の家じゃない・・・
入るとそこは大きな庭が広がっていた。
あまりの広さにきょろきょろしていると、師範から、じっとしてろと言わんばかりに一瞥されたため、私はまっすぐ前だけを見ることにした。
「よォ不死川、久しいな・・・って、誰だ?」
「・・・」
「・・・?」
前から見知らぬ声が聞こえたものの、師範の背中で前が見えなかった。私はひょっこりと顔を出すと、そこには"派手な人"がたっていた。
「女じゃねえか!!おいおい不死川、まさかお前が継子を育ててるなんてなあ」
「そんなんじゃねェ。」
「・・・初めまして、苗字 名前と申します・・・」
その挨拶に派手な人はポカン・・・とした顔をする
「は、ははははは、不死川とは大違いだな」
なぜ笑われたのか検討もつかず、困惑し、怪訝な顔をしてしまうのをおさえる。
「不死川の知り合いだから様子を見てみれば、挨拶はできるようだな。」
「チッ」
「・・・???」
声のするほうを見つめれば、"白蛇を巻いた人"が木にいた。
「うむ!関心関心!!」
「なむ・・・」
「・・・」
後ろの方から声が聞こえ振り返れば、"炎のように熱い人"と"お経を唱える人"が立っていた。
知らない人に囲まれ圧迫感に、息が詰まる。
「・・・っ」
怖くなり、思わず全員の雰囲気を読みそうになって顔を下げる。
雰囲気を読んではいけない。
師範と一緒にいて、薄れていた。
雰囲気を読まれるなんて気持ちのいいことじゃない。
自分の心が突き抜けになっているのと大して変わりないのだ。
『あの子、人の気持ち察したように動くのよ気持ち悪いわ・・・』
『雰囲気が読めるなんて・・・普通じゃない。』
『そんな子は鬼の生贄になればいいのよ』
「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
今まで言われたことが頭をよぎる。
息ができない。
思わず師範の袖をギュッと握る。
「・・・・・・!」
「おい、夢!」
・・・そんな切羽詰まった顔しなくても大丈夫だよ。
大丈夫・・・
私はそのまま意識を手放した。
"殺"を背負った背中は、走りながらも無駄な動きは一切ない。
大きい背中だなあ・・・
そう思っていると師範は急に足を止め、振り向いた。
他のこと考えてるってバレたのかなと思いつつ、不安げな表情で見つめる。
「?」
「いつもみたいに師範って呼ぶんじゃねェぞ・・・
。」
「・・・はい。」
いつも言っている「師範って呼ぶなって言ってんだろォ・・・」という軽い注意じゃない、本気の注意に私は息を飲んだ。
しばらくすると大きな御屋敷の前で師範は止まり、入っていく。
藤の花の匂いも家紋もない・・・藤の家じゃない・・・
入るとそこは大きな庭が広がっていた。
あまりの広さにきょろきょろしていると、師範から、じっとしてろと言わんばかりに一瞥されたため、私はまっすぐ前だけを見ることにした。
「よォ不死川、久しいな・・・って、誰だ?」
「・・・」
「・・・?」
前から見知らぬ声が聞こえたものの、師範の背中で前が見えなかった。私はひょっこりと顔を出すと、そこには"派手な人"がたっていた。
「女じゃねえか!!おいおい不死川、まさかお前が継子を育ててるなんてなあ」
「そんなんじゃねェ。」
「・・・初めまして、苗字 名前と申します・・・」
その挨拶に派手な人はポカン・・・とした顔をする
「は、ははははは、不死川とは大違いだな」
なぜ笑われたのか検討もつかず、困惑し、怪訝な顔をしてしまうのをおさえる。
「不死川の知り合いだから様子を見てみれば、挨拶はできるようだな。」
「チッ」
「・・・???」
声のするほうを見つめれば、"白蛇を巻いた人"が木にいた。
「うむ!関心関心!!」
「なむ・・・」
「・・・」
後ろの方から声が聞こえ振り返れば、"炎のように熱い人"と"お経を唱える人"が立っていた。
知らない人に囲まれ圧迫感に、息が詰まる。
「・・・っ」
怖くなり、思わず全員の雰囲気を読みそうになって顔を下げる。
雰囲気を読んではいけない。
師範と一緒にいて、薄れていた。
雰囲気を読まれるなんて気持ちのいいことじゃない。
自分の心が突き抜けになっているのと大して変わりないのだ。
『あの子、人の気持ち察したように動くのよ気持ち悪いわ・・・』
『雰囲気が読めるなんて・・・普通じゃない。』
『そんな子は鬼の生贄になればいいのよ』
「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
今まで言われたことが頭をよぎる。
息ができない。
思わず師範の袖をギュッと握る。
「・・・・・・!」
「おい、夢!」
・・・そんな切羽詰まった顔しなくても大丈夫だよ。
大丈夫・・・
私はそのまま意識を手放した。