最強の呪術師と
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「イタズラして欲しい子だーれだ。」
夜18時頃。ピンポンが鳴り、欲しい荷物が届いたと思ったのに。
ガラス窓から覗かず、開けた私が悪かった。
「・・・・イタズラしてほしい人なんて、この世のどこ探してもいないよ。」
いたのは、今日会うはずのなかった恋人の五条悟だった。
「いやいや、僕の目の前にいるでしょ?」
悟が黒の目隠しを上に押し上げたことで、青色の瞳が私を捉えた。
「た、頼んでない」
ろくなことになりかねないと察した私は、悟の胸板を押すけど、もちろん体格の差があるから叶うわけもなく。
悟を追い出そうと、胸板を押していた手はいとも簡単にその大きな手に両手とも包まれた。
包まれた両手に驚き顔を見上げれば、にやりと笑い、そのまま壁に押し付けられ、いわゆる壁ドンをされている状態であった。
「酷いなあ、恋人を追い出すの?」
ガチャンと閉まった玄関のドアを横目で見やる。
「っ・・・今日会う予定なかった、でしょ!」
「えー?すごい笑顔で玄関のドア開けてくれたじゃん。」
ああ言えばこう言う。口調と言葉遣いが変わっても、こういうところは本当に高校の頃から変わっていないと思う。意地が悪いところも。
悟から発せられた"イタズラ"というワードと今日が"10月31日"という事実だけで、悟が何を私に言うかはもう明白だった。
そもそもハロウィンという存在を忘れていた悟に、私がイタズラすることはあったけど、それも高校生の時に終わったはず。
それも蒸し返されるなんて今更思わないじゃない。
「・・・っ・・・」
「その様子じゃあ、僕が名前に何を言うかもうわかってるみたいだね」
ククク・・・と笑う悟はもう本当にタチが悪いことを私はよく知っている。
悟は私の耳に唇を近づけ、囁くように告げる。
「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃ、イタズラするよ?」
耳に息がかかり、くすぐったさに身をよじっても、両手を捉えられて壁ドンされているものだから、逃げることもままならない。
「そ、そんな私たちもう、28だよ?」
これまで悟からハロウィンの日にイタズラされたことはない。でもろくなことないってわかる。
「へぇ・・・高校生の時、毎年忘れてるのをいいことに、僕にイタズラしてきたくせに?」
「っ・・・・・・」
それに関しては、ぐうの音も出ない。
だって、普段の悟にイタズラなんてやり返しが怖くてできないけど、この日だけはそんなに気にせず、思いっきりイタズラできるんだもん。
「いつかやり返してやりたいって思ってたけど、忙しくて毎年忘れちゃうしさあ」
フッと息を耳に吹きかけられ、身体が自然と跳ねる。
「・・・っ・・・はは、さすが負けず嫌い。」
「・・・余裕そうに笑ってるのなんかムカつくなあ」
「!」
悟の唇が私の首筋に当たったと思えば、噛み付かれる。
「・・・っ・・・、分かった、から、降参・・・お菓子はない、です・・・っ・・・」
「じゃあイタズラだな」
いつの間にか口調が元に戻りかけている悟を見つめれば、青色の瞳が真っ直ぐにこちらを見つめていた。
覚悟して強く瞳をつぶれば、ずっと掴んでいた両手が離される。
「・・・?」
すると、悟が私の腰をくすぐった
「!?な、なに?!ひ、ひゃはははっ・・・むり・・・さと、る・・・っやめてっ・・・ははははははははは、ごめ、ごめん・・・っ・・・はははは」
「はい、おわり」
「・・・????」
パッと手を離され開放される。
これで終わり?思っていたのと違うイタズラに、思わずぽかんと口を開けてしまった。
「思ってたのと違った?」
「・・・・・・」
今にも笑いだしそうな悟に腹立つし、"そういうこと"をされると思っていた自分も恥ずかしくて、顔が熱くなった。
「ほんとに名前は、からかいがいがあるねえ」
「うるさいなあ・・・。」
思っていたのと違うイタズラで残念なような、拍子抜けしたような気持ちで、ため息をついた。
「悟、ご飯まだでしょ?作るのこれからだけど、何食べー・・・」
振り向こうとすれば、悟に後ろから抱きしめられ、私の小さな身体はすっぽりと包まれた。
「・・・??」
「その前にイタズラの本番始めようか」
「は?!?!」
イタズラの本番ってどういうこと!?っと聞こうとした声は、軽々とお姫様抱っこをされ、唇を塞がれたことによって遮られる。
「さ、悟!イタズラ終わったんじゃないの?!」
「あれは高校生の時の仕返し。大人のイタズラは、あんなもんじゃ済まないに決まってるじゃん」
今度は深く唇を重ねられ、何をされるのかもう想像はついた。
「んー!んー!」
「ほらほら、暴れない。」
気づけば、ベッドの上で悟にクタクタになるまで抱かれ、「こんなに楽しいならハロウィンも悪くないな」とニコニコの上機嫌で言われ、これは来年以降永続的に続くとわかり、事の発端である高校生の頃の自分を恨んだのだった。
夜18時頃。ピンポンが鳴り、欲しい荷物が届いたと思ったのに。
ガラス窓から覗かず、開けた私が悪かった。
「・・・・イタズラしてほしい人なんて、この世のどこ探してもいないよ。」
いたのは、今日会うはずのなかった恋人の五条悟だった。
「いやいや、僕の目の前にいるでしょ?」
悟が黒の目隠しを上に押し上げたことで、青色の瞳が私を捉えた。
「た、頼んでない」
ろくなことになりかねないと察した私は、悟の胸板を押すけど、もちろん体格の差があるから叶うわけもなく。
悟を追い出そうと、胸板を押していた手はいとも簡単にその大きな手に両手とも包まれた。
包まれた両手に驚き顔を見上げれば、にやりと笑い、そのまま壁に押し付けられ、いわゆる壁ドンをされている状態であった。
「酷いなあ、恋人を追い出すの?」
ガチャンと閉まった玄関のドアを横目で見やる。
「っ・・・今日会う予定なかった、でしょ!」
「えー?すごい笑顔で玄関のドア開けてくれたじゃん。」
ああ言えばこう言う。口調と言葉遣いが変わっても、こういうところは本当に高校の頃から変わっていないと思う。意地が悪いところも。
悟から発せられた"イタズラ"というワードと今日が"10月31日"という事実だけで、悟が何を私に言うかはもう明白だった。
そもそもハロウィンという存在を忘れていた悟に、私がイタズラすることはあったけど、それも高校生の時に終わったはず。
それも蒸し返されるなんて今更思わないじゃない。
「・・・っ・・・」
「その様子じゃあ、僕が名前に何を言うかもうわかってるみたいだね」
ククク・・・と笑う悟はもう本当にタチが悪いことを私はよく知っている。
悟は私の耳に唇を近づけ、囁くように告げる。
「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃ、イタズラするよ?」
耳に息がかかり、くすぐったさに身をよじっても、両手を捉えられて壁ドンされているものだから、逃げることもままならない。
「そ、そんな私たちもう、28だよ?」
これまで悟からハロウィンの日にイタズラされたことはない。でもろくなことないってわかる。
「へぇ・・・高校生の時、毎年忘れてるのをいいことに、僕にイタズラしてきたくせに?」
「っ・・・・・・」
それに関しては、ぐうの音も出ない。
だって、普段の悟にイタズラなんてやり返しが怖くてできないけど、この日だけはそんなに気にせず、思いっきりイタズラできるんだもん。
「いつかやり返してやりたいって思ってたけど、忙しくて毎年忘れちゃうしさあ」
フッと息を耳に吹きかけられ、身体が自然と跳ねる。
「・・・っ・・・はは、さすが負けず嫌い。」
「・・・余裕そうに笑ってるのなんかムカつくなあ」
「!」
悟の唇が私の首筋に当たったと思えば、噛み付かれる。
「・・・っ・・・、分かった、から、降参・・・お菓子はない、です・・・っ・・・」
「じゃあイタズラだな」
いつの間にか口調が元に戻りかけている悟を見つめれば、青色の瞳が真っ直ぐにこちらを見つめていた。
覚悟して強く瞳をつぶれば、ずっと掴んでいた両手が離される。
「・・・?」
すると、悟が私の腰をくすぐった
「!?な、なに?!ひ、ひゃはははっ・・・むり・・・さと、る・・・っやめてっ・・・ははははははははは、ごめ、ごめん・・・っ・・・はははは」
「はい、おわり」
「・・・????」
パッと手を離され開放される。
これで終わり?思っていたのと違うイタズラに、思わずぽかんと口を開けてしまった。
「思ってたのと違った?」
「・・・・・・」
今にも笑いだしそうな悟に腹立つし、"そういうこと"をされると思っていた自分も恥ずかしくて、顔が熱くなった。
「ほんとに名前は、からかいがいがあるねえ」
「うるさいなあ・・・。」
思っていたのと違うイタズラで残念なような、拍子抜けしたような気持ちで、ため息をついた。
「悟、ご飯まだでしょ?作るのこれからだけど、何食べー・・・」
振り向こうとすれば、悟に後ろから抱きしめられ、私の小さな身体はすっぽりと包まれた。
「・・・??」
「その前にイタズラの本番始めようか」
「は?!?!」
イタズラの本番ってどういうこと!?っと聞こうとした声は、軽々とお姫様抱っこをされ、唇を塞がれたことによって遮られる。
「さ、悟!イタズラ終わったんじゃないの?!」
「あれは高校生の時の仕返し。大人のイタズラは、あんなもんじゃ済まないに決まってるじゃん」
今度は深く唇を重ねられ、何をされるのかもう想像はついた。
「んー!んー!」
「ほらほら、暴れない。」
気づけば、ベッドの上で悟にクタクタになるまで抱かれ、「こんなに楽しいならハロウィンも悪くないな」とニコニコの上機嫌で言われ、これは来年以降永続的に続くとわかり、事の発端である高校生の頃の自分を恨んだのだった。