鬼滅の刃 短編
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「美味しい!!甘酸っぱさが絶妙です!!」
「よかったなァ」
そう言いながら、実弥と名前は舌鼓を打つ。
今日、柱合会議で御館様から桜ん坊なるものをいただいた。
「これはね、桜ん坊というんだ。なかなか気難しい果物で、珍しい食べ物なんだ。皆で食べていいからね。」
渡された布袋の中身をみると、赤くてつやつやした小さい身が入っていた。
これがとても美味しく、さっきから食べる手は止まるのを知らないほどだった。
ただ、1つ宇髄さんが言っていたあの言葉が名前の中で引っかかっていた。
「苗字知ってるかあ?」
「??何をですか?」
「桜ん坊の茎を口の中で結べる奴はキスが上手いんだぜ」
"桜ん坊の茎を口の中で結べる人はキスが上手い。"
そもそも桜ん坊の茎を手を使わず、舌だけで結べる人なんているのだろうか。
「・・・師範・・・」
「あァ?」
「桜ん坊の茎、口の中で結べますか」
「んだァ急に」
「・・・・・・ごめんなさい。急に気になってしまって・・・」
本当だよ、なに急にって感じだよね・・・。ん〜でもさっきから地味に自分で試してみてるけど、全然できないし、挙句の果てに飲み込んじゃうし、迷信なんじゃないのかな・・・。でも、もし、本当なら、キスが下手くそってことになるわけであって・・・それは師範に申し訳ない。
「ほらよ」
べ、と出した師範の舌には、桜ん坊の茎が綺麗に結ばさって乗っていた。
「え、えええ!!!!やっぱり本当なの?!」
確かに、師範はすごくキスが上手だと思う。キスしただけで力が入らなくなるなんてこともざらにー・・・
「てめェ・・・さっきから何考えてんだァ・・・」
ちゃぶ台を挟んで向かい側に座ってたはずの師範が、いつの間にか、隣にしゃがんで私を見つめている。
「え、いや、その・・・」
桜ん坊の茎を結べる結べないでキスが上手とか下手とか、そんなくだらないことを考えて悩んで、しかも自分は出来なかったなんて、言えるわけがない。
すると、手首を捕んで押し倒され、名前の視界が反転する。
「俺に隠し事とはいい度胸だなァ」
目がギラギラしていて、師範は本当にイライラしているのが伝わってくる。
「ち、違うんです!!宇髄さんが、桜ん坊の茎を口の中で結べる人はキスが上手いって言ってて、でも、私できなくて!!!」
「・・・・・・くだらねェ」
そう言うと、師範の口が私の口を塞ぎ、僅かなすき間から、舌が口内に侵入してくる。
「!ん、んんっ・・・んぅ・・・」
びっくりして、逃げようとするもがっしりとした大きな体が乗っかっている上に手首が拘束されているため、身動きが取れない。
歯裏、歯茎を舐められ、くすぐったさに声が出る。
「んぅ・・・ぅ・・・あ・・・・・・んっ・・・」
実弥は舌を絡ませ、唾液を名前に与える。
部屋には、ピチャリピチャリという水音が響き、名前の口からは、飲みきれなかったどちらのものかもわからない混ざった唾液が漏れ出ていた。
「は・・・」
口を話すと、上気して、口が唾液まみれの夢が実弥の瞳に映る。
「いい顔してんなァ、名前」
桜ん坊の茎を口の中で結べるとキスが上手いっていうのは、やっぱり本当なんだ・・・と頭の片隅で考えていれば、再び師範が私の口を塞いだ。
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