私のヒーロー 短編
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「んん〜〜〜!!やっぱりどう考えてもわかんない!」
数学の問題を目の前にして、休み時間嘆いていた。
「ど、どうしましたの?」
どうやら口にでてたらしく、前の席に座っているももを驚かせてしまった。
「あ、ご、ごめん。この問題わかるんだけど、どーしても納得が行かなくて」
「これはさっきやった問題ですわね。」
「俺それわかるぞ。」
横から急に轟くんが話しかけてきてくれる。
「ほんと!2人も先生がついてくれるなんて頼もしいよ!」
2人もとは言ったものの、轟が喋り通し、ももの役目はなかった。にも関わらず轟は、名前が
「わかった〜!!ちゃんと納得出来たよ!ありがとう!」
というと、
「別に大したことじゃねえよ」
と言いながら、頬を赤らめて満足気に笑っていた。
そのまた別の日。
「あ・・・筆箱忘れちゃった・・・」
「それは大変ですわね。私のペン使ってください」
その言葉にすぐ反応したももが、シャープペンと消しゴム、オレンジペンを貸してくれる。
「うっ・・・ももちゃん、ありがとう」
すると轟が口を開く。
「俺のマーカーペンも貸してやる」
とピンク、青、緑、黄色の4種類ものマーカーペンを名前に渡す。
「ええ?!こんなに?!轟くん、困らないの?」
「別に。」
「すごい助かるよ〜!轟くん、ももありがとう」
名前が笑顔でお礼をいうと、轟はまた頬を染めて、満足気に笑っていた。
「なあ、あれってさあ、絶対轟、苗字のこと好きだよなあ」
「あれは間違いないだろ。ぜってーそうだって」
ヒソヒソと峰田と上鳴が教室の隅で話す。
「くう、可愛くておっぱいもおっきい優しい名前をイケメンにとられてたまるかよ」
「・・・あんたらなんの話ししてんの?」
少し引き気味の声で、耳郎が2人に話しかける。
「ああ、轟がぜってー苗字のこと好きだよなーって話」
「あー!やっぱりそうだよね!!」
耳郎と一緒にいた宍戸と葉隠が楽しそうに笑う。
「そうだろ!!?」
そう話してたり、思ってたのは、この5人だけではなく、
「よいしょっと」
「重てえだろ。おれ持つよ」
「ええ?いいよ、日直じゃないのに」
「いいから」
と半ば強引にプリントをもって、お礼を言われると頬を染めて満足気に笑う轟をみて、
爆豪や飯田、八百万など鈍い人を覗いた人達は
(轟っての苗字こと好きだよなー)
(轟くんっての名前こと好きだよね)
と確信に変わっていた。
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