五条悟は我慢できない。
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同級生の五条の様子が急変したのは1か月程前のこと。
2人で3級呪霊の任務に行ったときに運悪く1級呪霊と出くわして急だけど応援が来るまで対応することにしたけど2年生の中で私は特に弱くて。ただ呪力が馬鹿みたいに大きいだけで。
足手纏いにならないように且つ少しでも力になれるように五条の唇に自分の唇を重ねて呪力供給したのが間違いだった。
普段は呪力が少ない呪術師に供給するだけなのに元から呪力が大きい五条に供給しようとした意味も分からないし自分でもテンパってたんだと思う。
でもそれで終わりって、そう思ってたのに。
「もっかいキスしろよ。」
「いや!無理!無理だから!」
「あ?」
いつもはサングラスで隠している六眼で私を見下すように見つめる五条が怖くて近くにいた夏油の元へ駆け寄る。
五条も夏油も性格はかなりクズだけど私の中では夏油の方がまだマシだ。
私たち2人の様子を楽しそうに見てたことは見逃すから助けろ、っていう気持ちを込めて夏油に視線を送る。が、夏油はそんな私の視線を無視して私を持ち上げ、五条に引き渡した。
あ、やっぱり夏油の方がクズだわ。
硝子に助けを求めようとして手を伸ばしてみても煙草休憩で教室にすらいないし昼休憩中だから夜蛾先生はいないし助けてくれる人が誰もいない。そんな状況に溜息が零れた。
「五条は呪力供給なんかいらないじゃん。せめて特級呪霊が一気に3,4体出た時くらいにしてくれない?」
「そんな状況ほぼねぇだろ。」
「五条との無駄なキスでいざって時に呪力消耗してたら最あ、」
最悪、そう言おうとした私の言葉は五条の唇によって塞がれた。
逃げようとしても壁際に追い込まれていたせいで逃げられない。唯一救ってくれそうな夏油も五条の邪魔をしないようにか、いつの間にか教室から姿を消していた。
逃げ場もない、助けもいない、五条の胸元を叩いても唇が離れる様子は一切ない。
その内息が苦しくなって少しだけ唇を開けて酸素を吸い込もうとする。が、五条はその隙間から自分の舌を滑り込ませた。
逃がすまいと私の舌に自分の舌を絡めて、たまに歯列をなぞって。自分の物とは思えないような甘い吐息が漏れだして背筋にゾクッとした感覚が走った。
どんどん深くなっていくキスのせいで息が途切れ途切れになる。さすがに息が苦しくなって強めに五条の胸を叩くと五条は私の唇を一瞬舐めて、名残惜しそうに唇を離した。
「……許可なく女の子にキスして謝罪とかないわけ?」
「あれ~?(名前)って女だったんだ。」
「はぁ!?」
煽り笑顔を向ける五条に殴りかかるが無限のせいで全然届かない。むしろ五条から手を掴まれてもう一度キスをされた。
先程の深いキスとは違って触れるだけのキスが何度も何度も雨のように降り注ぐ。
サングラスの向こう側に見える蒼い瞳と目が合って急いで視線を逸らした。
「やっぱ(名前)の呪力美味いな。」
「はぁ?呪力に味とかないでしょ?」
「俺と相性良いんじゃね?」
耳元で「この先もしてやろうか?」なんて囁いた五条を睨みつける。
入学当初は御三家の跡継ぎで六眼の持ち主で将来特級呪術師になることが確定しているっていう情報しかなかったから尊敬してたけど蓋を開けてみればこれだ。
寝坊に遅刻、お昼ご飯の横取り、そこまではガキだなって思って見逃してみたけど最近特に酷くなった。
我慢しろって言っても強制的にキスしてくる、静止の言葉も聞かない、まったくもって我慢ができないクズ。たぶん我慢って言葉を知らないんだと思う。
硝子と歌姫先輩がクズクズ言って貶してる理由がよく分かる。
「第一私以外にも呪力供給してくれる人いるでしょ!」
「俺はお前が良いんだよ。」
「我儘言うな!」
「うるせ~、また口塞いでやろうか?」
「次したら夜蛾先生と歌姫先輩に言いつけるから!」
せっかく啖呵を切ったのに五条は全然怖がる様子もなく笑い始める。言えるもんなら言ってみろ、そう顔に書いてるのが分かってむかつく。
死ぬ前に絶対こいつを教育した人に何で我慢って言葉を教えなかったのかって文句言いつけてやる。そう強く決心を固めて再び溜息を零した。
「五条ってせっかくの顔面が台無しだよね。」
「褒めてる?」
「は?貶してるんだけど。」
そうやって悪態をつくと五条は私の唇に噛みついた。
血こそ出てないけど若干痛くて「いたっ!」と色気のない声が出た私を笑い始める。
”待て”ができない馬鹿犬みたいに我慢できない五条に誰でもいいから我慢って言葉を教えてあげてほしい。
同級生の五条の様子が急変したのは1か月程前のこと。
2人で3級呪霊の任務に行ったときに運悪く1級呪霊と出くわして急だけど応援が来るまで対応することにしたけど2年生の中で私は特に弱くて。ただ呪力が馬鹿みたいに大きいだけで。
足手纏いにならないように且つ少しでも力になれるように五条の唇に自分の唇を重ねて呪力供給したのが間違いだった。
普段は呪力が少ない呪術師に供給するだけなのに元から呪力が大きい五条に供給しようとした意味も分からないし自分でもテンパってたんだと思う。
でもそれで終わりって、そう思ってたのに。
「もっかいキスしろよ。」
「いや!無理!無理だから!」
「あ?」
いつもはサングラスで隠している六眼で私を見下すように見つめる五条が怖くて近くにいた夏油の元へ駆け寄る。
五条も夏油も性格はかなりクズだけど私の中では夏油の方がまだマシだ。
私たち2人の様子を楽しそうに見てたことは見逃すから助けろ、っていう気持ちを込めて夏油に視線を送る。が、夏油はそんな私の視線を無視して私を持ち上げ、五条に引き渡した。
あ、やっぱり夏油の方がクズだわ。
硝子に助けを求めようとして手を伸ばしてみても煙草休憩で教室にすらいないし昼休憩中だから夜蛾先生はいないし助けてくれる人が誰もいない。そんな状況に溜息が零れた。
「五条は呪力供給なんかいらないじゃん。せめて特級呪霊が一気に3,4体出た時くらいにしてくれない?」
「そんな状況ほぼねぇだろ。」
「五条との無駄なキスでいざって時に呪力消耗してたら最あ、」
最悪、そう言おうとした私の言葉は五条の唇によって塞がれた。
逃げようとしても壁際に追い込まれていたせいで逃げられない。唯一救ってくれそうな夏油も五条の邪魔をしないようにか、いつの間にか教室から姿を消していた。
逃げ場もない、助けもいない、五条の胸元を叩いても唇が離れる様子は一切ない。
その内息が苦しくなって少しだけ唇を開けて酸素を吸い込もうとする。が、五条はその隙間から自分の舌を滑り込ませた。
逃がすまいと私の舌に自分の舌を絡めて、たまに歯列をなぞって。自分の物とは思えないような甘い吐息が漏れだして背筋にゾクッとした感覚が走った。
どんどん深くなっていくキスのせいで息が途切れ途切れになる。さすがに息が苦しくなって強めに五条の胸を叩くと五条は私の唇を一瞬舐めて、名残惜しそうに唇を離した。
「……許可なく女の子にキスして謝罪とかないわけ?」
「あれ~?(名前)って女だったんだ。」
「はぁ!?」
煽り笑顔を向ける五条に殴りかかるが無限のせいで全然届かない。むしろ五条から手を掴まれてもう一度キスをされた。
先程の深いキスとは違って触れるだけのキスが何度も何度も雨のように降り注ぐ。
サングラスの向こう側に見える蒼い瞳と目が合って急いで視線を逸らした。
「やっぱ(名前)の呪力美味いな。」
「はぁ?呪力に味とかないでしょ?」
「俺と相性良いんじゃね?」
耳元で「この先もしてやろうか?」なんて囁いた五条を睨みつける。
入学当初は御三家の跡継ぎで六眼の持ち主で将来特級呪術師になることが確定しているっていう情報しかなかったから尊敬してたけど蓋を開けてみればこれだ。
寝坊に遅刻、お昼ご飯の横取り、そこまではガキだなって思って見逃してみたけど最近特に酷くなった。
我慢しろって言っても強制的にキスしてくる、静止の言葉も聞かない、まったくもって我慢ができないクズ。たぶん我慢って言葉を知らないんだと思う。
硝子と歌姫先輩がクズクズ言って貶してる理由がよく分かる。
「第一私以外にも呪力供給してくれる人いるでしょ!」
「俺はお前が良いんだよ。」
「我儘言うな!」
「うるせ~、また口塞いでやろうか?」
「次したら夜蛾先生と歌姫先輩に言いつけるから!」
せっかく啖呵を切ったのに五条は全然怖がる様子もなく笑い始める。言えるもんなら言ってみろ、そう顔に書いてるのが分かってむかつく。
死ぬ前に絶対こいつを教育した人に何で我慢って言葉を教えなかったのかって文句言いつけてやる。そう強く決心を固めて再び溜息を零した。
「五条ってせっかくの顔面が台無しだよね。」
「褒めてる?」
「は?貶してるんだけど。」
そうやって悪態をつくと五条は私の唇に噛みついた。
血こそ出てないけど若干痛くて「いたっ!」と色気のない声が出た私を笑い始める。
”待て”ができない馬鹿犬みたいに我慢できない五条に誰でもいいから我慢って言葉を教えてあげてほしい。
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