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雨星
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『へぇ、雷蔵ちゃんも私と一緒の煮物にしたんだ』
「ちゃんって……
いやぁ昨日の夜アジフライ定食を食べたから体に優しいものをと思って」
『うちらの歳で体に優しいとか、おじいちゃんかよ』
「相変わらず雨星のやつ口調強いな」
三郎と勘右衛門と八左ヱ門は天ぷら定食
『あれだろ、兵助は煮物に豆腐が入ってるから元々天ぷら定食にするつもり無かっただろ』
「やっぱりバレてたか〜」
それにしても周り色んな人がいるな
確かにいつも遅めに行ってたからほとんど食堂のおばちゃんとワンツーマンだったし
『…………目線が痛い』
「雨星は滅多にこっちに顔出さないから後輩たちが不思議そうに見てるんだよきっと」
三郎は笑いながらナスの天ぷらを口にした
「……へぇ」
『え、何八左ヱ門……くん』
「今呼び方忘れただろ
呼び捨てでいいって
いや、雨星ちゃんの……雨星の煮物の食べ方が何か面白くってな」
何が面白いのか
『…………、見るな食べにくい』
「八左ヱ門の言う通りだな
人参、ごぼう、蓮根、コンニャク、揚げ豆腐、鶏肉の順番でちゃんと食べてる」
『……いや、なんかパッと見て順番が勝手に決まったんだよ』
「あの〜」
「お、一年は組の乱太郎、きり丸、しんベヱ」
ピタッと箸を止める私
そういえば土井先生のクラスの生徒たち滅茶苦茶面倒な奴らって聞いたぞ
乱太郎、きり丸、しんベヱ……
まさにこの3人だろ
「五年ろ組の鉢屋三郎先輩
その人は」
そばかすの乱太郎が指を指す方向は私
「あ、そっか乱太郎達はまだ知らないのか」
「雨星ちゃん、自己紹介は?」
勘右衛門がニヤニヤとしていたがムカつき海老天を奪い取り口の中へ入れる
「あぁ?!俺の海老天!!」
『私はくノ一の5年、水津雨星
……、えっとよろしくね乱太郎、きり丸、しんベヱ』
えび天を食べながら箸を置き右手を出す
「え、あ!よろしくお願いします
雨星先輩!」
「くノ一ってことは」
「おしげちゃんに聞いたことある
凄いのんびりとしてる先輩がいるって」
のんびりで悪かったな
「のんびりだってよ」
『うっさい』
べしっと三郎を叩く
「いって〜、ほんと力強いよな
と言うか共同料理の話」
『もう別に良くない?!
なんで今話さないとなんないのよ』
三郎は兵助達が乱太郎と話してるのを見て私に耳を貸せと言ってきた
「今決めておいて欲しいんだ
特に兵助が豆腐料理をすごく押してきている
女であるお前が何か違うものを強く押したら諦めるだろうって話だ」
『なるほど……
確かに3年前ぐらいに兵助に嫌という程豆腐料理食わされたような』
「な!頼むよ」
『……はぁ、本当に困ったもんだよ』
私は煮物の蓮根を口にしながらため息をついた
「ちゃんって……
いやぁ昨日の夜アジフライ定食を食べたから体に優しいものをと思って」
『うちらの歳で体に優しいとか、おじいちゃんかよ』
「相変わらず雨星のやつ口調強いな」
三郎と勘右衛門と八左ヱ門は天ぷら定食
『あれだろ、兵助は煮物に豆腐が入ってるから元々天ぷら定食にするつもり無かっただろ』
「やっぱりバレてたか〜」
それにしても周り色んな人がいるな
確かにいつも遅めに行ってたからほとんど食堂のおばちゃんとワンツーマンだったし
『…………目線が痛い』
「雨星は滅多にこっちに顔出さないから後輩たちが不思議そうに見てるんだよきっと」
三郎は笑いながらナスの天ぷらを口にした
「……へぇ」
『え、何八左ヱ門……くん』
「今呼び方忘れただろ
呼び捨てでいいって
いや、雨星ちゃんの……雨星の煮物の食べ方が何か面白くってな」
何が面白いのか
『…………、見るな食べにくい』
「八左ヱ門の言う通りだな
人参、ごぼう、蓮根、コンニャク、揚げ豆腐、鶏肉の順番でちゃんと食べてる」
『……いや、なんかパッと見て順番が勝手に決まったんだよ』
「あの〜」
「お、一年は組の乱太郎、きり丸、しんベヱ」
ピタッと箸を止める私
そういえば土井先生のクラスの生徒たち滅茶苦茶面倒な奴らって聞いたぞ
乱太郎、きり丸、しんベヱ……
まさにこの3人だろ
「五年ろ組の鉢屋三郎先輩
その人は」
そばかすの乱太郎が指を指す方向は私
「あ、そっか乱太郎達はまだ知らないのか」
「雨星ちゃん、自己紹介は?」
勘右衛門がニヤニヤとしていたがムカつき海老天を奪い取り口の中へ入れる
「あぁ?!俺の海老天!!」
『私はくノ一の5年、水津雨星
……、えっとよろしくね乱太郎、きり丸、しんベヱ』
えび天を食べながら箸を置き右手を出す
「え、あ!よろしくお願いします
雨星先輩!」
「くノ一ってことは」
「おしげちゃんに聞いたことある
凄いのんびりとしてる先輩がいるって」
のんびりで悪かったな
「のんびりだってよ」
『うっさい』
べしっと三郎を叩く
「いって〜、ほんと力強いよな
と言うか共同料理の話」
『もう別に良くない?!
なんで今話さないとなんないのよ』
三郎は兵助達が乱太郎と話してるのを見て私に耳を貸せと言ってきた
「今決めておいて欲しいんだ
特に兵助が豆腐料理をすごく押してきている
女であるお前が何か違うものを強く押したら諦めるだろうって話だ」
『なるほど……
確かに3年前ぐらいに兵助に嫌という程豆腐料理食わされたような』
「な!頼むよ」
『……はぁ、本当に困ったもんだよ』
私は煮物の蓮根を口にしながらため息をついた
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