カマくら編

「おう、いらっしゃ……まさか本当に来たのか。二人で。」
「せっかくの弟の晴れ舞台を見ないわけにはいかないからな。まぁよく似合ってるんじゃないか。…フフ、ははは!」
「ぬぅ…なるべく身内には見せたくなかったんじゃがなぁ…。」
声も出ず、まるでゴミを見るかのように見下す引き気味のイヴェリスと珍しくも何の気兼ねもなく笑うラゼムを自身が務める飲食店で迎える。
開店2周年記念の名目で
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